Technics SP−10mkV. 16台目修理記録
ターンテーブルの点検レコードプレヤーの修理梱包はこちらを参考 平成26年6月14日持込  8月5日完成 
注意 このAMPは初期のC−MOS−ICそれもカスタム「MN6042」が使用されています。
    基板を触るときは十分注意すること。無論のこと、ハンダ処理時や測定時は十分の接地処理をすること
A. 修理前の状況
  • 米国カルフォルニヤの友人の代理にTechnics SP10 Mk IIIを オークション で購入しましたが、アメリカに送る前にオーバーホール修理が出来たら、行って欲しいをも言われています。
  • 出品者の説明
    中古品の為多少の使用感があります。
    部分的に傷や汚れがある状態です。
    底面部ビス折れによりワレがありました。
    (現状) 回転動作確認など済みになります。
    上記内容により現状品としての出品になりますので 予めご了承を頂きましてご検討願います。
    その他外観などに関しましては詳細画像を御確認願います。
    あくまでも現状品となりますので 、上記内容を良く御確認の上、ノークレームノーリターン でのご検討宜しくお願い致します。
    落札価格= 348,000円。


B. 現状・原因
  • 回転表示(ストロボLED)不点灯。
    メカニカルブレーキ不動作。

C. 電源部 修理状況
  • 電解コンデンサー交換。
    半固定VR交換。
    配線手直し、補強。
    経年劣化による各部ハンダ補正。
    1部フイルムコンデンサー交換。
    回転表示(ストロボLED)修理。
    メカニカルブレーキ修理。
    テーブル下腐食を取り除く
    テーブル下カバーヒビ接着
    テーブル取付けビス折れ取り外し


D. 本体タンテーブル修理状況

M. モータ部 修理状況
  • 配線手直し、補強。
    経年劣化による各部ハンダ補正。

G. 使用部品
  • 電解コンデンサー       47個。
    整流ダイオードブリッジ     1個。
    半固定VR           10個。
    フイルムコンデンサー     22個。

E. 測定・調整

F. 修理費
           120,000円。  オーバーホール修理。

Y. ユーザー宅の設置状況

S. Technics SP−10mkV の仕様(カタログ・マニアルより)

A. 修理前の状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
A11. 点検中 前から見る。
A12. 点検中 前右から見る
A13. 点検中 後から見る
A14. 点検中 後左から見る
A15. 点検中 上から見る
A16. 点検中 タンテーブルを外し、上から見る。
A162. 点検中 テーブル下の腐食。
A17. 点検中 ブレーキ機構を見る。
A21. 点検中 下から見る
A212. 点検中 下から見る。 強引に取り外したのか? 止めビス折れ+ヒビ!
A213. 点検中 下から見る。 強引に取り外したのか? 止めビス折れ+ヒビ!
A214. 点検中 下蓋内側。 モータユニットが当たったキズ!
A215. 点検中 下蓋内側。 モータユニットが当たったキズ!
A216. 点検中 下蓋内側。 取り付け穴のヒビ!
A22. 点検中 下前から見る
A23. 点検中 下前左から見る
A24. 点検中 下後から見る
A25. 点検中 下後右から見る
A31. 点検中 下ケースを取り、下から見る。
A41. 点検中 タンテーブルを見る。
A42. 点検中 タンテーブルがアウター・ロータに成っている。
A422. 点検中 タンテーブル裏のストロボに腐食。
A43. 点検中 ターンテーブル裏 アウターロータの磁石。 非常に綺麗です。
A44. 点検中 ターンテーブル裏 アウターロータの磁石、反対側。
A45. 点検中 ターンテーブル裏 パルス発生山。
A46. 点検中 ターンテーブル裏 パルス発生山、反対側。
A47. 点検中 ターンテーブル軸受け。 綺麗です。
A61. 電源部点検中 前から見る
A62. 電源部点検中 前右から見る
A63. 電源部点検中 後から見る
A64. 電源部点検中 後左から見る
A65. 電源部点検中 上から見る
A71. 電源部点検中 下から見る
A72. 電源部点検中 下前から見る
A73. 電源部点検中 下前左から見る
A74. 電源部点検中 下後から見る
A75. 電源部点検中 下後右から見る
A76. 電源部点検中、 トランス部の膨らみは殆ど無し。
A91. 電源部点検中 ケースを取り、本体を上から見る
A912. 電源部点検中 ケースを取り清掃後、本体を上から見る
A92. 電源部点検中 ケースを取り、本体を左側から見る
A93. 電源部点検中 ケースを取り、本体を右側から見る。
C. 電源部 修理状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
C11. 修理中 基板を取り外す。
C12. 修理中  トランスの押さえゴム。
C13. 修理後 トランスの押さえゴム、 切り込みを入れ、当たりを弱める。
C21. 修理前 定電圧回路基板
C213. 修理中 定電圧回路基板、 電解コンデンサー固定用の接着材。
                        当時は溶媒にトルエンが使用されており、銅を腐食する。 
C214. 修理中 定電圧回路基板、 電解コンデンサー固定用の接着材を取り除いた所。さらに腐食を防ぐ為、コート液を塗る。 
C22. 修理後 定電圧回路基板 電解コンデンサー17、半固定VR2個、フイルムコンデンサー8個、整流ブリッジ1個交換
C23. 修理前 定電圧回路基板裏
C24. 修理(半田補正)後、 定電圧回路基板裏、全ハンダをやり直す、手直しのコンデンサー2個は基板表に移動する
C26. 完成定電圧回路基板裏。余分なフラックスを洗浄後。
C27. 完成定電圧回路基板裏。さらに腐食を防ぐ為、コート液を塗る。
C31. 修理前 操作回路基板
C32. 修理後 操作回路基板。 電解コンデンサー3個、フイルムコンデンサー1個交換
C33. 修理前 操作回路基板裏
C34. 修理(半田補正)後 操作回路基板裏、全ハンダをやり直す
C35. 完成操作回路基板裏。余分なフラックスを洗浄後。
C36. 完成操作回路基板裏。さらに腐食を防ぐ為、コート液を塗る。
C41. 修理前 制御回路基板
C42. 修理後 制御回路基板 半固定VR6個、電解コンデンサー10個、フイルムコンデンサー5個交換
C43. 修理前 制御回路基板裏
C44. 修理(半田補正)後 制御回路基板裏、全ハンダをやり直す
C46. 完成制御回路基板裏。余分なフラックスを洗浄後。
C47. 完成制御回路基板裏。さらに腐食を防ぐ為、コート液を塗る。
C51. 修理前 駆動回路基板
C52. 修理後 駆動回路基板 半固定VR2個、電解コンデンサー17個、フイルムコンデンサー8個交換
C53. 修理前 駆動回路基板裏
C54. 修理(半田補正)後 駆動回路基板裏、全ハンダをやり直す
C55. 完成駆動回路基板裏。余分なフラックスを洗浄後。
C56. 完成駆動回路基板裏。さらに腐食を防ぐ為、コート液を塗る。
C61. 修理前 ヒューズ基板。
C62. 修理前 ヒューズ基板裏
C63. 修理(半田補正)後 ヒューズ基板裏、全ハンダをやり直す
C64. 完成ヒューズ基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C65. 修理前 ヒューズ基板ラッピング
C66. 修理後 ヒューズ基板ラッピング。 半田を浸み込ませる。
C67. 修理前 ヒューズ基板ラッピング2
C68. 修理前 ヒューズ基板ラッピング2。 半田を浸み込ませる。
C71. 修理(研磨)前 操作パネル押しボタン。
C72. 修理(研磨)後 操作パネル押しボタン。錆が深いので、完全には取れない。
C73. パネル清掃・研磨中
C91. 修理中 接続コネクター点検。
CA1. 修理前 上から見る。
CA2. 修理後 上から見る。
CA3. 修理前 左から見る。
CA4. 修理後 左から見る。
CA5. 修理前 右から見る。
CA6. 修理後 右から見る。
D. 本体(タンテーブル)修理状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
D01. 修理前 上から見る。
D11. 修理中 ブレーキ機構のメカ調整、ベルトブレーキ+パッドブレーキの2本立て。
D12. 完成 ブレーキ機構のメカ調整
D21. 修理中 軸の下受。
D22. 修理中 軸のキズの様子。
D23. 修理中 軸ののキズの様子、拡大。
D24. 修理中 軸受けのキズの様子、上側。
D25. 修理中 軸受けのキズの様子、下側。
D31. 修理中 ターンテーブル操作SWを分解・清掃。
D32. 修理前 ターンテーブル操作基板
D33. 修理前 ターンテーブル操作基板裏
D34. 修理(半田補正)後 ターンテーブル接続基板裏
D35. 完成ターンテーブル操作基板基板裏。 余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
D40. 清掃中 ストロボ窓・周り清掃。
D41. 修理前 LED表示基板
D42. 修理前 LED表示基板裏
D43. 修理(半田補正)後 LED表示基板裏
D44. 完成LED表示基板裏。 余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
D51. 修理前 ターンテーブル接続基板
D52. 修理前 ターンテーブル接続基板裏
D53. 修理(半田補正)後 ターンテーブル接続基板裏
D54. 完成ターンテーブル接続基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
D61. 修理中 接続コネクター点検。
D71. 修理前 テーブル下の腐食。
D72. 修理中 テーブル下の腐食。 進行を止める為、アルミの腐食を取り除く。
D73. 修理後 テーブル下の腐食。 さらに、腐食防止の銀粉を塗布。
D81. 修理前 テーブル下カバー。 強引に取り外したので止めビス折れ+ヒビ!
D82. 修理中 テーブル下カバー。 接着材で固定する。
D83. 修理前 テーブル下カバー。 強引に取り外したので止めビス折れ+ヒビ!
D84. 修理中 テーブル下カバー。 接着材で固定する。
D85. 修理中 テーブル下カバー。 ゴムで固定して。乾燥中。
D86. 修理中 テーブル下カバー。 塗装中。
D87. 修理後 テーブル下カバー。 塗装完成。
D91. 修理前 タンテーブル固定ビス。 強引に取り外したので止めビス折れ!
D92. 修理後 タンテーブル固定ビス。
D93. 修理前 タンテーブル固定ビス2。 強引に取り外したので止めビス折れ!
D94. 修理前 タンテーブル固定ビス2。
DA1. 修理前 タンテーブル裏のストロボに腐食。
DA2. 修理(清掃)後 タンテーブル裏のストロボに腐食。 進行を止める為、アルミの腐食を取り除く。
DB1. 修理前 ターンテーブル裏 アウターロータの磁石。
DB2. 修理後 ターンテーブル裏 アウターロータの磁石。 遠い所へ行くので、念の為CRCを軽く塗布し、錆の発生を防ぐ。
M. モータ部 修理状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
M11. 修理中、 アマチュア(回転子)取り出す。
M14. 修理中、 FGコイル部、異常なしです。
M21. 修理中、 アマチュア(回転子)基盤裏を見る。
M22. 修理中、 半田補正・引き出し線絶縁後アマチュア(回転子)基盤裏。
M23. 完成アマチュア(回転子)基盤裏。 余分なフラックスを洗浄後。
M25. 完成アマチュア(回転子)基盤裏。 さらに腐食を防ぐ為、コート液を塗る。
M31. 修理中、 アマチュア(回転子)基盤裏巻線半田、引き出し線が絶縁していない!(RED巻線)
M32. 修理中、 引き出し線絶縁。(RED巻線)
M33. 完成、余分なフラックスを落として、コート液を塗る。(RED巻線)
M41. 修理中、 アマチュア(回転子)基盤裏巻線半田、引き出し線が絶縁していない!(BLUE巻線)
M44. 修理中、 引き出し線絶縁。 (BLUE巻線)
M45. 完成、余分なフラックスを落として、コート液を塗る。(BLUE巻線)
M51. 修理中、 アマチュア(回転子)基盤裏巻線半田、引き出し線が絶縁していない!(GREEN巻線)
M52. 修理中、 引き出し線絶縁。(GREEN巻線)
M53. 完成、余分なフラックスを落として、コート液を塗る。(GREEN巻線)
M61. 修理前 アマチュア(回転子)基盤裏端子。
M62. 修理中 アマチュア(回転子)基盤裏端子、 半田のりしろを広げる。 写真紛失で下記は参考。
M63. 修理(半田補正)後 アマチュア(回転子)基盤裏端子。
M63. 完成、アマチュア(回転子)基盤裏端子、 半田のりしろを広げ、余分なフラックスを落として、コート液を塗る。。
M71. 修理前 下から見る
M72. 修理後 下から見る
M73. 完成後下から見る
M81. 全体の交換部品
M82. 全体の交換部品。 液漏れした電解コンデンサー。
E. 測定・調整。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
E11. 調整中。
E21. 調整 33回転。 
E22. 測定 33回転。 ストロボが1部欠けているのは、斜めに撮影したのと、シャッターとの同期の為
E23. ストロボで測定  33回転。
E31. 調整 45回転。 
E32. 測定 45回転。 ストロボが1部欠けているのは、斜めに撮影したのと、シャッターとの同期の為
E33. ストロボで測定  45回転。
E41. 調整 78回転。
E42. 測定 78回転。 ストロボが1部欠けているのは、斜めに撮影したのと、シャッターとの同期の為
E43. ストロボで測定  78回転。
E51. 測定  33回転。 微調整+9.9%回転。
E52. 測定  45回転。 微調整+9.9%回転+ROCK。
Y. ユーザー宅の設置状況
Y1. 設置状況、 正面から見る。
S. Technics SP−10mkV の仕様(カタログ・マニアルより) 
形式 クォーツフェイズロックドコントロール、 ダイレクトドライブ SP−10mkV
ターンテーブル 銅合金+アルミダイカスト製,直径32cm
ターンテーブル重量 10kg
慣性質量 1.1ton・cm2(1,100kg・cm)
モータ クォーツフェイズロックドコントロール、 超低速電子整流子ブラシレスDCモータ
回転数 3スピード,33・1/3,45,78.26rpm
回転数微調範囲 0.1%ステップで±9.9%までのクォーツロックピッチ可変(各回転数単独)
起動トルク 16kg・cm
起動時間 0.25秒(33・1/3r.p.m.)
停止時間 0.3秒(33・1/3r.p.m.)
負荷変動 10kg・cm以内、 0%
回転数偏差 ±0.001%以内
ワウ・フラッタ 0.015% WRMS(JIS C5521)±0.021% weighted zero to peak(DIN45507,IEC98A weighted)
SN比 92dB DIN-B(IEC98A weighted)、 60dB DIN-A(IEC98A unweighted)
電源 AC100V,50/60Hz
消費電力 25W
外形寸法 369W×113H×369Dmm(本体)、166W×96H×410Dmm(電源+コントロールユニット)
重量 18kg(本体のみ)、 6kg(電源+コントロールユニット)
価格 ¥250,000
発売日 1981年
                                    10mk3-g4b
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