Aurex ST−720 修理記録
平成21年1月12日到着   1月30日完成
A. 修理前の状況
  • 1.オーバーホール依頼。
    2.改造依頼(部品支給)。
         @RCAジャック交換(音声出力のみ)×2(赤、黒セット)
         A整流素子交換・・・SBD(31DF2相当品)×2(4本セット品)
         B電源・・・3Pコネクター化(ロジュームメッキもの)×1
         C内部音声線    モガミ2497 = 2m
                      モガミ2473 = 70cm

T. 修理前点検測定

B. 原因
  • 各部経年劣化。

C. 修理状況

D. 使用部品、支給品は除く。
  • 電解コンデンサ−(オ−デオコンデンサ−使用) 32個。
    FET(電解トランジスタ−)           2個。
    フイルムコンデンサ−               9個。
    半固定VR                   3個。
    出力RCA端子                4個(支給)
    電源コネクター(3Pインレット)      1個(支給)
    出力シールド線              2組(支給)
    整流ダイオード              6本(支給)

E. 調整・測定

F.上位測定器による 調整・測定

F. 修理費  115,000円    「オーバーホール修理」

S. Aurex ST−720 の仕様(マニアル・カタログより)

A. 修理前の状況
A1A. 前から見る。
A1A1. 下=FrequencyMemorizerUnit、 上=FrequencyMemorizingPinBord
A1A2. FrequencyMemorizingPinBordが2個。左=未設定、右=85.1MHZ設定。
A1A3. FrequencyMemorizerUnit に FrequencyMemorizingPinBordをセット。
A1B. 後から見る。
A1C. 上から見る。
A1D. 下から見る。足1個は梱包箱の中に有り。
A2A. 上蓋を取った所。
A2B. 上蓋とシールドを取った所。
A3. 下蓋を取った所。
A4.  ANT_ケーブルのジョイント?
A5.  コネクターが半田付けされている!
A6A.  改造依頼部分、電源ケーブル。
A6B.  改造依頼部分、出力RCA端子。
A6C.  改造依頼部分、出力ケーブル。
A7.  改造(交換)用の支給部品。
T. 修理前点検測定、 FM受信感度、RL分離測定
     <見方>
     最上段のFMステレオ信号発信器より、85.1MHZで、400HZ(1KHZ)の変調信号を、40dBで出す。これを受信し出力を測定する
    中段左端 電圧計=L側出力電圧測定、黒針のみ使用
    中段中左 歪み率計=出力の歪み率測定 左メータ=L出力、右メータ=R出力
    中段中右 電圧計=R側出力電圧測定、赤針のみ使用
    中段右端 オシロ=SP出力波形 上=R出力、下=L出力(実際にはRL電圧計の出力「Max1V」を観測)
    下段中右上 デジタル電圧計=R出力電圧測定
    下段中右下 デジタル電圧計=L出力電圧測定
T2A. FM 感度、RL分離測定調整
       R側、1000HZ
       歪み率=3%
       出力電圧=0.32V
T2B. FM 感度、RL分離測定調整
       L側、1000HZ
       歪み率=3%
       出力電圧=0.32V
T3A. FM 感度、RL分離測定調整
       R側、400HZ
       歪み率=4%
       出力電圧=0.34V
T3B. FM 感度、RL分離測定調整
       L側、400HZ
       歪み率=4%
       出力電圧=0.33V
C. 修理状況
C1A. 修理前 電源基板
C1B. 修理後 電源基板  電解コンデンサー6個、整流ダイオード6個交換。
C1C. 修理前 電源基板裏
C1D. 修理(半田補正)後 電源基板裏、電解コンデンサーは表に移動。
C1E. 完成電源基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C2A. 修理前 フューズ基板
C2C. 修理前 フューズ基板裏  
C2D. 修理(半田補正)後 フューズ基板裏  
C2E. 完成フューズ基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C3A. 修理前 RF−MIX基板
C3C. 修理前 RF−MIX基板裏
C3C1. 修理前 RF−MIX基板裏、半田不良。
C3D. 修理(半田補正)後 RF−MIX基板裏
C3E. 完成RF−MIX基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C4A. 修理前 IF・MPX基板
C4B. 修理後 IF・MPX基板
                 電解コンデンサー16個、フイルムコンデンサー9個、FET(電解トランジスター)2個、半固定VR3個交換
C4C. 修理前 IF・MPX基板裏
C4D. 修理(半田補正)後 IF・MPX基板裏
C4E. 完成IF・MPX基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C5A. 修理前 VCO+ロジック基板
C5B. 修理後 VCO+ロジック基板
 C5C. 完成VCO+ロジック基板
C5D. 修理前 VCO+ロジック基板裏
C5E. 修理(半田補正)後 VCO+ロジック基板裏
C5F. 完成VCO+ロジック基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C6A. 修理前 VCO基板
C6B. 修理後 VCO基板 電解コンデンサー6個、半固定VR1個交換
 C6C. 完成VCO基板。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
 
C6D. 修理前 VCO基板裏  
C6E. 修理(半田補正)後 VCO基板裏  
C6F. 完成VCO基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C7A. 修理前 ロジック基板
C7B. 修理後 ロジック基板 電解コンデンサー2個交換
 C7C. 完成ロジック基板。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
 
C7D. 修理前 ロジック基板裏
C7E. 修理(半田補正)後 ロジック基板裏
C7F. 完成ロジック基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C8A. 修理前 エラー表示基板
C8B. 修理後 エラー表示基板、電解コンデンサー2個交換
C8C. 修理前 エラー表示基板裏
C8D. 修理(半田補正)後 エラー表示基板裏
C8E. 完成エラー表示基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C9A. 修理前 セレクターSW基板
C9C. 修理前 セレクターSW基板裏
C9D. 修理(半田補正)後 セレクターSW基板裏
C9E. 完成セレクターSW基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
CAA. 修理前 ピンボードメモリー基板
CAB. 修理後 ピンボードメモリー基板
CAC. 修理前 ピンボードメモリー基板裏
CAD. 修理(半田補正)後 ピンボードメモリー基板裏
CAE. 完成ピンボードメモリー基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
CBA. 修理前 LED表示基板
CBB. 修理(半田補正)後 LED表示基板
CBC. 完成LED表示基板。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
CBD. 修理前 LED表示基板裏
CBE. 修理(半田補正)後 LED表示基板裏
CBF. 完成LED表示基板裏
CCA. 修理前 電源ケーブル。
CCB. 修理中 3Pインレット取り付け加工中、ポンチを打つ。
CCC. 修理中 3Pインレット取り付け加工中、ドリルで穴あけ+ヤスリで加工。
CCD. 修理後 3Pインレット取り付け。
CDA. 修理前 出力RCA端子。
CDB. 修理(交換)後 出力RCA端子、太いケーブルを使用出来るよう、接着材を使用する。
CEA. 修理中 出力ケーブル端末処理、シルド電極を出さない場合。
CEB. 修理中 出力ケーブル端末処理、シルド電極を出す場合。
CEC. 修理前 出力ケーブル配線
CED. 修理後  出力ケーブル配線、太いのが=モガミ2497。細いのが=モガミ2473
CEE. 修理後  RCA端子への出力ケーブル配線
CFA. 修理前  ANT_ケーブル配線
CFB. 修理後  ANT_ケーブル配線
CGA. 修理中 パネル清掃 
CGB. 修理中 パネル裏接着材の補充
CGC. 修理中 パネル裏接着材の補充2
CH. 交換部品
CJA. 修理前 上から
CJB. 修理後 上から
CJC. 修理後 シールド付けて上から
CJD. 修理前 下から
CJE. 修理後 下から
CJF. 修理後 シールド付けて下から
E. 調整・測定 FM受信感度、RL分離測定調整
     <見方>
     最上段のFMステレオ信号発信器より、85.1MHZで、400HZ(1KHZ)の変調信号を、40dBで出す。これを受信し出力を測定する
    中段左端 電圧計=L側出力電圧測定、黒針のみ使用
    中段中左 歪み率計=出力の歪み率測定 左メータ=L出力、右メータ=R出力
    中段中右 電圧計=R側出力電圧測定、赤針のみ使用
    中段右端 オシロ=SP出力波形 上=R出力、下=L出力(実際にはRL電圧計の出力「Max1V」を観測)
    下段中右上 デジタル電圧計=R出力電圧測定
    下段中右下 デジタル電圧計=L出力電圧測定
 E2A. FM 感度、RL分離測定調整
       R側、1000HZ
       歪み率=0.025%
       出力電圧=1V
 
E2B. FM 感度、RL分離測定調整
       L側、1000HZ
       歪み率=0.03%
       出力電圧=1V
E3A. FM 感度、RL分離測定調整
       R側、400HZ
       歪み率=0.024%
       出力電圧=1V
E3B. FM 感度、RL分離測定調整
       L側、400HZ
       歪み率=0.025%
       出力電圧=1V
F. 上位測定器による 調整・測定
F1. 左下のSSGより信号を受信測定
F3. 入出力特性測定、周波数=80.5MHZ、変調度(Deviation)=100%、信号強度=100dBμ
                  左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F4. 24時間エ−ジング。
S. Aurex ST−720 の仕様(マニアル・カタログより)
型式 FMステレオチューナー ST−720
回路方式 水晶発振器使用PLL周波数シンセサイザー方式
受信周波数 76.0MHz〜89.9MHz
実用感度 1.8μV(IHF)
高調波歪率(1kHz、100%) stereo=0.15%、 mono=0.1%
SN比 stereo=68dB、 mono=75dB
周波数特性 20Hz〜15kHz ±1dB
実効選択度 75dB(IHF)
イメージ妨害比 100dB
IF妨害比 100dB
キャプチャーレシオ 1.0dB(IHF)
スプリアス妨害比 100dB
AM抑圧比 65dB
ステレオセパレーション 48dB(1kHz)、 30dB以上(100Hz〜10kHz)、 40dB以上(400Hz〜4kHz)
定格出力 固定=380mV(400Hz、100%)、 可変=0〜770mV(400Hz、100%)
出力インピーダンス 1kΩ(最大出力時)
アンテナ端子 300Ω平衡、 75Ω不平衡
受信周波数表示 7セグメントLED使用、デジタル表示
使用半導体 トランジスタ=22個、 FET=5個、 IC(リニア)=9個、 IC(デジタル)=16個
ダイオード=80個、 LED=5個
電源電圧 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 15W
外形寸法 幅450×高さ148×奥行365mm
重量 8.3kg
価格 \105,000(1975年頃)
                      st720-2t
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