Sansui AU−9500. 14台目 修理記録 
 平成19年9月25日到着   11月28日完了
A. 修理前の状況
  • ヤフオクで購入したAU-9500の調子が悪くなってきまして、再び貴工房のお世話になりたくご依頼いたします。
    不調は激しいガリ音でSPがやられそうになることです。
    電源投入時に各つまみをまわして初期のガリを出させると、問題なかったのですが、
    先日とうとう演奏途中で爆発的なガリが入りビックリしました。

B. 原因
  • 各部劣化。
    初段FET(電解トランジスター)・TR(トランジスター)劣化。

C. 修理状況
  • 調整用半固定VR交換。
    EQ−AMP−TR(トランジスター)交換。
    コントロールAMP初段FET(電界トランジスター)/TR(トランジスター)交換。
    配線手直し、補強。
    各部、半田補正。
    コンデンサー交換。

D. 使用部品
  • 半固定VR                             4個。
    初段TR                                4個。
    EQ−AMP−TR                          2個。
    コントロールAMP−TR                      2個。
    コントロールAMP−FET                     2個。
    オーディオ用ミューズ電解コンデンサー           49個。
    メタライズドフイルムコンデンサー              8個。
    電源増量電解コンデンサー                  5個。

E. 調整・測定

F. 修理費       90,000円    <<オーバーホール修理>>

G. 納品後のユーザーメール

S. SANSUI AU−9500 の仕様(マニアル・カタログより)
A. 修理前の点検
A11. 修理前点検中 左上から見る、何かこぼした跡
A12. 修理前点検中  上ケースを取り、左上、犬の毛?
A13. 修理前点検中 右上、犬の毛?
A14. 修理前点検中 下蓋の跡
A21. 修理前点検中 上から見る
A22. 修理前点検中 修理前点検中 清掃後上から見る
A23. 修理前点検中 清掃後下から見る
A3. 修理前点検中 使用する電解コンデンサーの比較。 原則電源回りにKZを使用しますが、大きさ・電気性能が異なるので、使用出来ない場所があります
                    左=nichiconKZ、中=nichiconFG(FinGold)、右=nichiconFX
C. 修理状況
C11. 修理前 R側 終段トランジスター 熱でシリコングリスが流れ出し殆ど無い
C12. 修理後 R側 終段トランジスター
C13. 修理前 L側 終段終段トランジスター 熱でシリコングリスが流れ出し殆ど無い
C14. 修理後 L側 終段終段トランジスター
C21. 修理前 R終段基盤、こちら側のみ初段TR(トランジスター)が2個交換されている。
C22B. 修理後 R終段基盤。
           TR(トランジスター)2個、半固定VR2個、電解コンデンサー4個、フイルムコンデンサー2個交換
           当然ドライブTR(トランジスター)のシリコンは交換して塗布する。
C23. 修理前 R終段基盤裏
C24. 修理後(半田補正) R終段基盤裏 全ての半田をやり直す
C25. 完成R終段基盤裏 不要なフラックスを取り洗浄後
C31. 修理前 L終段基盤
C32. 修理後 L終段基盤。
            TR(トランジスター)2個、半固定VR2個、電解コンデンサー4個、フイルムコンデンサー2個交換
            当然ドライブTR(トランジスター)のシリコンは交換して塗布する。
C33. 修理前 L終段基盤裏
C34. 修理後(半田補正) L段基盤裏 全ての半田をやり直す
C35. 完成 L終段基盤裏 不要なフラックスを取り洗浄後
C41. 修理前 整流・プロテクト基盤
C42. 修理後 整流・プロテクト基盤  SP接続リレー、電解コンデンサー12個、フイルムコンデンサー1個交換
                           当然定電圧TR(トランジスター)のシリコンは交換して塗布する。
C43. 修理前 整流・プロテクト基盤裏
C44. 修理後(半田補正)後 整流・プロテクト基盤裏 全ての半田をやり直す
C45. 完成 L終段基盤裏 不要なフラックスを取り洗浄後
C51. 修理前 コントロール基盤
C52. 修理後 コントロール基盤。
     FET(電解トランジスター)2個、TR(トランジスター)14個、電解コンデンサー17個、フイルムコンデンサー4個交換
C53. 修理前 コントロール基盤裏
C54. 修理後(半田補正) コントロール基盤裏 全ての半田をやり直す
C55. 完成 コントロール基盤裏完成 不要なフラックスを取り洗浄後
C61. 修理前 EQ−AMP基盤
C62. 修理後 EQ−AMP基盤  TR(トランジスター)6個、電解コンデンサー12個交換
C63. 修理前 EQ−AMP基盤裏
C64. 修理後(半田補正) EQ−AMP基盤裏 全ての半田をやり直す
C65. 完成 L終段基盤裏 不要なフラックスを取り洗浄後
C70. 修理中 前面パネルを外す方が、作業がしやすい
C71. 修理中 TONE−VR基板 軸を取る
C72. 修理中 TONE−VR基板、左=清掃後、右=清掃前
C73. 修理中 TONE−VR基板、右側=軸を取る
C74. 修理中 TONE−VR基板、右側=清掃後
C75. 修理(分解清掃)後 TONE−VR基板
C76. 修理前 TONE−VR基板裏
C77. 修理(半田補正) TONE−VR基板裏 全ての半田をやり直す 
C78. 完成TONE−VR基板裏 洗浄後
C81. 修理前 SW基板
C82. 修理前  SW基板裏、手付けなので劣化は非常に少ない
C83. 修理(半田補正)後 SW基板裏 全ての半田をやり直す
C84. 完成SW基板裏 洗浄後
C91. 修理前 FILTERS−SW基板
C92. 修理前 FILTERS−SW基板裏
C93. 修理(半田補正) FILTERS−SW基板裏 全ての半田をやり直す
C94. 完成FILTERS−SW基板裏 洗浄後
CA1. 修理前 Mode−SWの接点
CA2. 修理後 Mode−SWの接点。
              一般的な接点復活材ではこの程度です。但し、強いのは基板を犯す物が有るので注意!
              粗い研磨材でキズを付けると、接触面積が減るので注意する。
CB1. 修理前 SELECTOR−SWの接点
CB2. 修理後 SELECTOR−SWの接点
CC1. 修理前 BASS−SWの接点
CC2. 修理後 BASS−SWの接点
CC3. 修理前 MIDRANGE−SWの接点
CC4. 修理後 MIDRANGE−SWの接点
CC5. 修理中 SP切り替えSW、大電流が流れるので、接点洗浄剤を使用する。
CC6. 修理中 SP切り替えSW、
CD1. 修理前 電解コンデンサー周り
CD2. 修理後 電解コンデンサー周り 電解コンデンサー5個、経年変化を考慮して増強する
CD3. 修理前 右メイン基板コネクター周り
CD4. 修理後 右メイン基板コネクター周り
CD5. 修理前 左メイン基板コネクター周り
CD6. 修理後 左メイン基板コネクター周り 電解コンデンサー2個交換
CE1. パネル清掃
CE2. パネル裏 接着材を流し込んで置く
CE3. パネル裏 接着材を流し込んで置く
CF1. 後パネルを外し、ハンダ補正中
CG1. 修理前 上から見る
CG2. 修理後 上から見る
CG3. 修理前 下から見る
CG4. 修理後 下から見る
CH1. 交換部品
E. 測定・調整
E0. 出力・歪み率測定・調整
    <見方>
   下段左端 オーディオ発振器より400HZ・1KHZの信号を出し(歪み率=約0.003%)これをAMPに入力し、出力を測定
   下段中左 オシロ=入力波形(オーディオ発振器のTTLレベル)   下段中右上=周波数計
   上段左端 電圧計=L側出力電圧測定、黒針のみ使用
   上段中左 歪み率計=出力の歪み率測定 左メータ=L出力、右メータ=R出力
   上段中右 電圧計=R側出力電圧測定、赤針のみ使用
   上段右端 オシロ=出力波形 上=R出力、下=L出力(実際にはRL電圧計の出力「Max1V」を観測)
   下段中右上 デジタル電圧計=R出力電圧測定 下段中右下 デジタル電圧計=L出力電圧測定
E11. R出力=26V=84.5W 歪み率0.03% at=1000HZ AUX端子入力
E12. L出力=26V=84.5W 歪み率0.03% at=1000HZ AUX端子入力
E21. R出力=26V=84.5W 歪み率0.03% at=400HZ AUX端子入力
E22. L出力=26V=84.5W 歪み率0.03% at=400HZ AUX端子入力
E31. R出力=26V=84.5W 歪み率0.04% at=1000HZ PHONO−1端子入力
E32. L出力=26V=84.5W 歪み率0.03% at=1000HZ PHONO−1端子入力
E33. R出力=26V=84.5W 歪み率0.03% at=400HZ PHONO−1端子入力
E34. L出力=26V=84.5W 歪み率0.02% at=400HZ PHONO−1端子入力
E41. R出力=26V=84.5W 歪み率0.03% at=1000HZ Mic端子入力
E42. L出力=26V=84.5W 歪み率0.03% at=1000HZ Mic端子入力
E43. R出力=26V=84.5W 歪み率0.03% at=400HZ Mic端子入力
E44. R出力=26V=84.5W 歪み率0.03% at=400HZ Mic端子入力
G. 納品後のユーザーメール
        すばらしい!
        まるで血の流れが良くなったみたいに元気な音でした。
        丁寧なお仕事、ありがとうございました。
S. SANSUI AU−9500 の仕様(マニアル・カタログより)
型式 プリメインアンプ AU-9500 
定格出力 ミュージックパワー(IHF)=260W(4Ω、1kHz).
実効出力(片ch動作)=85W/85W(8Ω、1kHz).
実効出力(両ch動作)=80W+80W(8Ω、1kHz).
連続実効出力(両ch動作、定格歪率8Ω、20Hz〜20kHz)=75W+75W
全高調波歪率(定格出力) 0.1%以下
混変調歪率 0.1%以下(定格出力、70Hz=7kHz=4:1、SMPTE)
パワーバンドウィズ(IHF) 5Hz〜40kHz
周波数特性 3Hz〜80kHz、+0 -1dB(メインアンプ、1W出力時)
ダンピングファクター 50(8Ω)
入力感度/入力インピーダンス(1kHz) Phono1=2.5mV/50kΩ.
Phono2=2.5mV/30kΩ、50kΩ、100kΩ.
(最大許容入力 300mV、全高調波歪率 0.5%以下).
MIC=2.5mV/50kΩ.
Tuner、AUX(レベル調整可能)=100mV/50kΩ.
Tape Monitor1、2(PIN)(レベル調整可能)=100mV/50kΩ.
Tape Monitor2(DIN)=100mV/50kΩ.
4ch、N.R.Adaptor=100mV/50kΩ.
出力電圧/出力インピーダンス Tape Rec1、2(PIN)=100mV/1.5kΩ.
Tape Rec2(DIN)=30mV/70kΩ.
4ch、N.R.Adaptor=100mV/1.5kΩ.
プリアンプ(定格出力)=0.8V/1.5kΩ.
[最大出力、全高調波歪率 0.5%以下]:4.5V.
クロストーク(定格出力 1kHz) Phono1、2=50dB以上
ハム及びノイズ(IHF) Phono1、2=75dB以上.
Tuner、AUX=85dB以上.
メインアンプ=100dB以上.
トーンコントロール Bass(Defeat、150Hz、300Hz、600Hz)=±15dB(20Hz)、3dBステップ.
Midrange(Defeat、750Hz、1.5kHz、3kHz)=±5dB(1.5kHz)、1dBステップ.
Treble(Defeat、6kHz、3.5kHz、2kHz)=±15dB(20kHz)、3dBステップ.
ラウドネス(ボリューム -30dB) 50Hz:+10dB.
10kHz:+8dB.
ロー・フィルター 25Hz、50Hz:-3dB(12dB/oct).
ハイ・フィルター 12kHz、6kHz:-3dB(12dB/oct).
使用半導体 トランジスタ:58
FET:2
ダイオード:37
定格消費電力 205W(最大550VA)
外形寸法 幅500×高さ140×奥行347mm
重量 23.3kg
価格 123,000円(1972年10月発売当時).
135,000円(1975年頃). 
                  9500-e-2g
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