Sansui AU−X1111. 3台目 修理記録 
 平成18年5月19日到着   7月6日完了
注意 このAMPはSP出力の線(アース側)も増幅しています。
    アースに接続してはいけません。RL−SPのアース線も接続(共通)してもいけません
    又、DC−入力が可能ですが、絶対に使用しないこと=詳しくはここ参照

    終段FET(電界効果トランジスター)を、現在の高性能に交換してありますので、出力が1.2倍出ますので注意して使用する事
A. 修理前の状況
  • 1.Tape1, 2, 3 共に左チャンネルに入力不可能。
    2.CDとPHONOの電気がつかない。
    3.バランスが若干Lが弱い左スピーカの音量が右スピーカ音量の約半分ほどしかでない。
    4.他、オーバーホール

T. 修理前点検測定

B. 原因

  • 経年劣化

C. 修理状況
D. 使用部品
  • 半固定VR                              10個。
    FET(電界効果トランジスター)                      8個。
    電解コンデンサー(オーディオコンデンサー使用)      91個。
    SP接続リレー                            2個。
    フイルムコンデンサー                       2個。
    表示ランプ                             10個。
    大型コンデンサー                          2個。
    抵抗                                  2個。
    終段FET(電界効果トランジスター)                 16個。

E. 調整・測定

. 修理費             160,000円    オーバーホール修理。
                     チューンUPの為に、A1Aの大型コンデンサーを除く電解コンデンサー交換。
                     大型コンデンサー2個支給交換別途。

S.Sansui AU−X1111MOS VINTAGE の仕様(マニアルより)

 
A. 修理前の状況
A1A. 点検中 上蓋を取る
A1B. 点検中 清掃後上から見る
A1C. 点検中 放熱器に近い、手前の2本の電解コンデンサーの頭が、膨れて来ている
A2A. 点検中 下蓋の埃や錆びに注意する
A2B. 点検中 下から見る
A2C. 点検中 R側放熱器の埃
A2D. 点検中 L側放熱器の埃
A2E. 点検中 清掃後下から見る
A3. 点検中 側板、大分汚れあり
A4. 点検中 SP端子は締めて梱包すること
A5. 点検中 メイン電解コンデンサー端子側 液漏れもなく健在
A6. 点検中 メイン電解コンデンサー端子付近の半田屑
T. 修理前・測定
    <見方>はE. 測定・調整を見てください
T1A. R−SP出力=26V=84W 歪率=0.5% AUX入力 1000HZ
T1B. L−SP出力=26V=84W 歪率=0.5% AUX入力 1000HZ
                   Lアナログの出力メータが写っていません、右したのデジタル表示見てください
T1C. R−SP出力=26V=84W 歪率=0.5% AUX入力 400HZ
T1D. L−SP出力=26V=84W 歪率=0.5% AUX入力 400HZ
                   Lアナログの出力メータが写っていません、右したのデジタル表示見てください
T2A. R−SP出力=26V=84W 歪率=0.8% MM入力 1000HZ
T2B. L−SP出力=26V=84W 歪率=0.8% MM入力 1000HZ
                   Lアナログの出力メータが写っていません、右したのデジタル表示見てください
T2C. R−SP出力=26V=84W 歪率=0.8% MM入力 400HZ
T2D. L−SP出力=26V=84W 歪率=1% MM入力 400HZ
                   Lアナログの出力メータが写っていません、右したのデジタル表示見てください
C. 修理状況
C1. RL終段ブロック、SP接続リレー&プロテクト基盤、電源基盤を修理中
C11. 修理中 度重なる修理で紛失か? 軸のスペンサーが2個しか無い!
C12. 修理後 軸のスペンサーの替わりを取り付ける
C1A. 修理前 R側終ブロック
C1B. 修理後 R側終ブロック
C1C. 修理前 R側終段基板
C1D. 修理後 R側終段基板 初段FET(電解トランジスタ−)2個、半固定VR4個、電解コンデンサー17個交換
                      カップリング電解コンデンサーはバイポーラー電解コンデンサーに交換したので個数減少
C1E. 修理前 R側終段基板裏
C1E1. 修理中 R側終段基板裏 半田不良ヶ所
C1E2. 修理後 R側終段基盤裏 半田面積を広げる
             上記の半田不良の原因は中型TR(トランジスター)なのに足の半田面積が少なすぎる為、下の様に広げる
C1F. 修理後(半田補正) R側終段基板裏  全ての半田をやり修す 
C1G. 完成R側終段基板裏 洗浄後
C1H. 修理前 R側終段FET(電界効果トランジスター)
C1I. 修理後 R側終段FET(電界効果トランジスター)、8個交換
C2A. 修理前 L側終ブロック
C2B. 修理後 L側終ブロック
C2C. 修理前 L側終段基板
C2D. 修理後 L側終段基板  初段FET(電解トランジスタ−)2個、半固定VR4個、電解コンデンサー17個交換
                      カップリング電解コンデンサーはバイポーラー電解コンデンサーに交換したので個数減少
C2E. 修理前 L側終段基板裏
C2E1. 修理中 L側終段基板裏 半田不良ヶ所1
C2E2. 修理中 L側終段基板裏 半田不良ヶ所2
C2E3. 修理中 L側終段基板裏 半田不良ヶ所3
C2E4. 修理中 L側終段基板裏 半田不良ヶ所4
C2E5. 修理後 L側終段基盤裏 半田面積を広げる
             上記の半田不良の原因は中型TR(トランジスター)なのに足の半田面積が少なすぎる為、下の様に広げる
C2F. 修理後(半田補正) L側終段基板裏  全ての半田をやり修す 
C2G. 完成L側終段基板裏 洗浄後
C2H. 修理前 L側終段FET(電界効果トランジスター)
C2I. 修理後 L側終段FET(電界効果トランジスター)、8個交換
C3A. 修理前 SP接続リレー&プロテクト基板
C3B. 修理後 SP接続リレー&プロテクト基板 SP接続リレー2個、電解コンデンサー14個交換
C3C. 修理前 SP接続リレー&プロテクト基板裏
C3D. 修理後(半田補正) SP接続リレー&プロテクト基板裏  全ての半田をやり修す 
C3E. 完成SP接続リレー&プロテクト基板裏 洗浄後
C3F. 修理前 SP接続端子SP接続端子 肉薄なので割れやすい
           LV−109修理記録 C8A. 修理前 SP接続端子基盤 参考
C3G. 修理後 SP接続端子 太い線を付けられるので、補強しておく
C4A. 修理前 電源基板
C4A1. 修理中 電源基板 電解コンデンサー固定の接着剤で腐食したコンデンサー
                     多分原因は、接着剤の溶媒のトルエンと思われる?
C4A2. 修理中 電源基板 電解コンデンサーも腐食
C4B. 修理後 電源基板 電解コンデンサー8個交換
C4C. 修理前 電源基板裏
C4D. 修理後(半田補正) 電源基板裏 全ての半田をやり修す
C4F. 完成電源基板裏 洗浄後
C5A. 修理前 大型電解コンデンサー
C5B. 修理(交換)後 大型電解コンデンサー、電解コンデンサー2個追加
C5C.電解コンデンサーの比較、左から、使われていた物、新品、使われていた物、新品
C5D.電解コンデンサーの比較、左から、使われていた物、新品、使われていた物、新品
C6A. 修理前 EQ・Video SW基板
C6B. 修理後 EQ・Video SW基板 音が通る結合(カップリング)コンデンサーは、BPコンデンサーに交換したので2個→1個
            電解コンデンサー24個、FET(電界トランジスタ−)2個交換
C6C. 修理前 EQ・Video SW基板裏
C6C1. 修理中 EQ・Video SW基板裏 ジャンパー線の曲げ方向が悪い
C6C2. 修理中 EQ・Video SW基板裏 ジャンパー線の曲げ方向が悪い2
C6C3. 修理中 EQ・Video SW基板裏 ジャンパー線の曲げ方向が悪い3
C6C4. 修理中 EQ・Video SW基板裏 ジャンパー線の曲げ方向が悪い4
C6C5. 修理中 EQ・Video SW基板裏 半田不良
C6C6. 修理中 EQ・Video SW基板裏 半田不良2
C6C7. 修理中 EQ・Video SW基板裏 半田不良3
C6D. 修理後(半田補正)後 EQ・Video SW基板裏  全ての半田をやり修す
C6E. 完成EQ・Video SW基板裏 洗浄後
C6F. 修理前 EQ基板・Video SWのRCA端子
C6G. 修理後 EQ基板・Video SWのRCA端子、ホット・ボンドで補強する
C7. 修理中 各種RCA端子は不挿入時、短絡SW付きの為、補強出来ず
C7A. 修理前 Phono・CD・Tuner・Line入力RCA端子基板裏
C7B. 修理(ハンダ補正)後 Phono・CD・Tuner・Line入力RCA端子基板裏 全ての半田をやり修す
C7C. 完成Phono・CD・Tuner・Line入力RCA端子基板裏 洗浄後
C7D. 修理前 PowerAMP−Direct入力RCA端子基板裏 ・Processor入出力RCA端子基板裏
C7E. 修理(ハンダ補正)後 PowerAMP−Direct入力RCA端子基板裏 ・Processor入出力RCA端子基板裏 全ての半田をやり修す
C7F. 完成PowerAMP−Direct入力RCA端子基板裏 ・Processor入出力RCA端子基板裏 洗浄後
C7G. 修理前 PowerAMP−Direct入力XLR(キャノン)端子
C7H. 修理(半田補正)後 PowerAMP−Direct入力XLR(キャノン)端子
C8. 修理中 前パネルを取り修理中
C8A. 修理前 Control基板
C8B. 修理後 Control基板 初段FET(電界効果トランジスター)2個、半固定VR2個、電解コンデンサー8個交換
C8C. 修理前 Control基板裏
C8C1. 修理中 Control基板裏、半田不良予備軍、光っている所は半田補正後
C8C2. 修理中 Control基板裏、 電解コンデンサーの足幅が異なるので、穴開けする
C8C3. 修理中 Control基板裏、 電解コンデンサーの足幅が異なるので、穴開けする2
C8D. 修理(半田補正)後 Control基板裏 全ての半田をやり修す
C8E. 完成Control基板裏 洗浄後
C9A. 修理前 MasterVR基板、Processor・MuttingSW基板 (VR=Volume、SW=Switch)
C9B. 修理前 MasterVR基板、Processor・MuttingSW基板裏
C9C. 修理後(半田補正) MasterVR基板、Processor・MuttingSW基板裏 全ての半田をやり修す
C9D. 完成MasterVR基板、Processor・MuttingSW基板裏 洗浄後
C9E. 修理中 MasterVR洗浄
CAA. 修理前 入力切替SW基板
CAB. 修理後 入力切替SW基板 ランプ5個交換
CAC. 修理前 入力切替SW基板裏
CAD. 修理後(半田補正)  入力切替SW基板裏 全ての半田をやり修す
CAE. 完成 入力切替SW基板裏 洗浄後
CBA. 修理前 TAPE入力切替SW基板(TAPE1・2・3、DAT/Video、Subsonic)
CBB. 修理前 TAPE入力切替SW基板裏
CBC. 修理後(半田補正) TAPE入力切替SW基板裏
CBD. 完成 TAPE入力切替SW基板裏 洗浄後
CCA. 修理前 PowerAMPDirectSW基板
CCB. 修理前 PowerAMPDirectSW基板裏
CCC. 修理(半田補正)後 PowerAMPDirectSW修理裏 抵抗2個追加
CCD. 完成PowerAMPDirectSW基板裏 洗浄後
CDA. 修理前 SpeakersSW基板、PowerONLED基板
CDB. 修理後 SpeakersSW基板、PowerONLED基板 電解コンデンサー1個交換
CDC. 修理前 SpeakersSW基板裏、PowerONLED基板裏
CDD. 修理後(半田補正) SpeakersSW基板裏、PowerONLED基板裏SW基板裏
CDE. 完成SpeakersSW基板裏、PowerONLED基板裏 洗浄後
CEA. 修理前 RecSelectorSW基板、Line2SW基板
CEB. 修理前 RecSelectorSW基板裏、Line2SW基板裏
CEB−1. 修理中 RecSelectorSW基板裏半田不良ヶ所
CEC. 修理後(半田補正) RecSelectorSW基板裏、Line2SW基板裏
CED. 完成RecSelectorSW基板裏、Line2SW基板裏 洗浄後
CFA. 修理前 パネルイルミネーション基板
           写真紛失
CFB. 修理後 パネルイルミネーション基板 ランプ5個交換
CFC. 修理前 パネルイルミネーション基板裏
           写真紛失
CFD. 修理後(半田補正)  パネルイルミネーション基板裏
CFE. 完成 パネルイルミネーション基板裏 洗浄後
CGA. パネル清掃 合わせパネルなのでウエスに洗剤を付けて拭く
CGB. 清掃前側板、大分汚れあり
CGC. 清掃後側板
CH. 交換部品
CIA. 修理前 上から
CIB. 修理後 上から
CIC. 修理前 下から
CID. 修理後 下から
CIE. 完成
E. 測定・調整
E1.出力・歪み率測定・調整
    <見方>
   下左オーディオ発振器より400HZ・1KHZの信号を出し(歪み率=約0.003%)これをAMPに入力し、SPからの出力を測定
   下中オシロ=入力波形(オーディオ発振器のTTLレベル)   下右上=周波数計
   上左端電圧計=L側SP出力電圧測定、黒針のみ使用
   上中左歪み率計=SP出力の歪み率測定 左メータ=L出力、右メータ=R出力
   上中右=R側SP出力電圧測定、赤針のみ使用
   上右端オシロ=SP出力波形 上=R出力、下=L出力
   下中右上デジタル電圧計=SP出力電圧測定RLは切り替えて測定
E2A. 出力・歪み率測定・調整  R−SP出力=34V=144W 歪み率0.02% at=1000HZ AUX端子入力
E2B. 出力・歪み率測定・調整  L−SP出力=34V=144W 歪み率0.02% at=1000HZ AUX端子入力
E2C. 出力・歪み率測定・調整  R−SP出力=34V=144W 歪み率0.02% at=400HZ AUX端子入力
E2D. 出力・歪み率測定・調整  L−SP出力=34V=144W 歪み率0.02% at=400HZ AUX端子入力
E3A. 出力.歪み率測定・調整  R−SP出力=34V=144W 歪み率0.02% at=1000HZ MM端子入力
E3B. 出力.歪み率測定・調整  L−SP出力=34V=144W 歪み率0.02% at=1000HZ MM端子入力
E3C. 出力.歪み率測定・調整  R−SP出力=34V=144W 歪み率0.02% at=400HZ MM端子入力
E3D. 出力.歪み率測定・調整  R−SP出力=34V=144W 歪み率0.02% at=400HZ MM端子入力
E4. 24時間エージング。
S. Sansui AU−X1111MOS VINTAGE の仕様(マニアルより)
型式 マスターインテグレーテッドアンプ AU−X1111MOS VINTAGE
パワーアンプ部
実効出力(10Hz〜20kHz、両ch動作) 150W+150W(6Ω負荷)
110W+110W(8Ω負荷)
ダイナミックパワー 320W+320W(2Ω負荷)
240W+240W(4Ω負荷)
190W+190W(6Ω負荷)
全高調波歪率(10Hz〜20kHz、実効出力時) 0.008%(8Ω負荷)
混変調歪率(60Hz:7kHz=4:1、SMPTE) 0.008%(8Ω負荷)
ダンピングファクター 200(8Ω負荷)
周波数特性(1W出力時) DC〜300kHz(+0dB、-3dB)
入力感度/入力インピーダンス(1kHz) 1V(5kΩ)
SN比(Aネットワーク) 115dB以上
エンベロープ歪 測定限界値以下
TIM歪(SAWTOOTH) 測定限界値以下
スルーレイト ±150V/μsec(8Ω)
ライズタイム 0.5μsec
ヘッドホン出力 400mW(33Ω)
負荷インピーダンス 4〜16Ω
プリアンプ部
入力感度/入力インピーダンス(1kHz) Phono MM:2.0mV/47kΩ
Tuner、CD、Tape Play 1、2、3、Line1、2:150mV/47kΩ
最大許容入力 Phono MM:200mV(1kHz)
出力電圧(1kHz) Tape Rec(PIN):150mV/47kΩ
出力インピーダンス(1kHz) Tape Rec(PIN):600Ω以上
SN比(Aネットワーク) Phono MM:88dB以上
Tuner、CD、Tape Play1、2、3、Line1、2:110dB以上
サブソニック・フィルター 16Hz(-3dB、6dB/oct)
プレゼンス(Volume -40dB) +2dB(200Hz)
オーディオ・ミューティング -20dB
その他
定格消費電力(電気用品取締法) 350W
外形寸法 幅470×高さ178×奥行486mm
重量 35.1kg
価格 40万円 1988年頃
          x1111-3-40
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