Accuphase C−200X. 2台目修理記録
平成14年5月22到着 平成14年6月18日完成
A. 修理前の状況
  接点の不良か、片側チャンネルの音声が途切れることがある。
  特にSW投入直後に多発し、温まるに従い収束に向かうが完全には安定しない。
  右側CHの低音が出にくいように思われる。
  これらの現象はPHONO,AUXとも共通です。
  シーリングポケットが緩いように思われ、開くときパタンと落ちる感じがある。

B. 原因
  リレー不良
  ハンダ不良
C. 修理状況
  入出力切り替えリレー交換
  配線手直し、補強
  各種基板ハンダ補正多数 
  シーリングポケット修理
D. 使用部品
  リレー             5個
  
E. 修理費  30,000円   通常修理

S. C−200X の仕様(カタログ・マニアルより)

1. 入出力切り替えSW、古い接点復活材の使用で緑青が出ている、
  接点復活材を付けたブラシでこすり取る
  出来れば全部バラシて分解清掃が理想=オーバーホール修理
2. 左=取り外した古い物             右=交換する新しい物、密閉構造の物
3. EQ−AMPの修理  半固定VR交換
4. EQ−AMPの修理 半田補正作業
5. 幾らアキフェーズといえども年には勝てない、ご覧の様にハンダ不良が多数発生している。
  銅/鉄/鉛の温度膨張係数が異なるので、長年の温度変化にさらされて、ひび割れてくる
6. ハンダ不良場所
7. 出力基板修理 半固定VR交換
8. 出力基板修理 半田補正作業
9. MC−AMP基板修理
  半田補正作業
10. 完成 上から見る
  真ん中基板は左より、LR出力AMP、LR−EQ−AMP、MC−AMPの順
11. 完成 下から見る
  差込基板のソケットは皆ハンダ補正をする
12. 出力/歪み率測定
13. 出力電圧2V 歪み率=0.0?% 測定レンジ=0.1%  1000HZ MC入力
   この測定機器では計測出来ず
14. 出力電圧2V 歪み率=0.0?% 測定レンジ=0.1%  400HZ  MC入力
   この測定機器では計測出来ず
15. 出力電圧2V 歪み率=0.0?% 測定レンジ=0.1%  1000HZ MM入力
   右下オシロ入力波形=2mV
16. 出力電圧2V 歪み率=0.0?% 測定レンジ=0.1%  400HZ MM入力
   右下オシロ入力波形=2mV
17. 出力電圧2V 歪み率=0.0?% 測定レンジ=0.1%  1000HZ AUX入力
   右下オシロ入力波形=100mV
18. 出力電圧2V 歪み率=0.0?% 測定レンジ=0.1%  400HZ AUX入力
   右下オシロ入力波形=100mV
19. 前蓋(シーリングポケット)も修理完了
S. C−200X の仕様(マニアル・カタログより)
型式 ステレオコントロールセンター  C−200X
周波数特性(新IHF) highlevel=20Hz〜20kHz +0 -0.2dB、 disc=20Hz〜20kHz ±0.2dB
全高調波歪率(新IHF) 0.005%以下(20Hz〜20kHz)
入力感度/インピーダンス
(定格出力/新IHF0.5V出力)
disc1、discFront MM=2.0mV/0.5mV/100、47k、82k、150kΩ(head amp off)
disc2 MM=2.0mV/0.5mV/47kΩ(head amp off)
disc MC=0.1mV/0.025mV/100Ω(head amp on)
tuner、aux、tape play=126mV/31.5mV/47kΩ
定格出力/インピーダンス output=2.0V/2Ω、 tape rec=126mV/200Ω(disc入力時)
ヘッドホン端子 出力インピーダンス=0.3Ω、 出力=0.25W(8Ω、1kHz、歪率0.01%)
S/N disc(head amp off)=85dB(定格入力、入力ショート、A補正)、82dB(新IHF)
disc(head amp on)=72dB(定格入力、入力ショート、A補正)、74dB(新IHF)
tuner、aux、tape play=110dB(定格入力、入力ショート、A補正)88dB(新IHF)
入力換算雑音 disc(head amp off)=-139dBV、 disc(head amp on)=-152dBV
tuner、aux、tape play=-128dBV
最大出力レベル 10V(歪率0.005%以下、20Hz〜20kHz)
disc最大入力 head amp off=400mVrms、 head amp on=20mVrms (1kHz、歪率0.005%以下)
最小負荷インピーダンス output=1kΩ、 tape rec=10kΩ
ゲイン tuner、aux、tape play→tape rec=0dB、output=24dB
disc(head amp off)→tape rec=36dB、output=60dB(head amp on時=+26dB)
トーンコントロール
11接点ロータリースイッチ
によるステップ式
ターンオーバー周波数、低音=200Hz、500Hz、高音=2kHz、7kHz
低音、500Hz=±10dB(100Hz)、2dBステップ、200Hz=±10dB(35Hz)、2dBステップ
高音、2kHz=±10dB(10kHz)、2dBステップ、7kHz=±10dB(35kHz)、2dBステップ
ラウドネスコンペンセーター comp1=+3dB(100Hz)、 comp2=+10dB(100Hz)、+5dB(20kHz)=(Volume -30dB)
フィルター サブソニックフィルター=17Hz、-12dB/oct、 ハイフィルター=8kHz -12dB/oct
アッテネーター -20dB
使用半導体 トランジスタ=102個、 FET=29個、 IC=11個、 ダイオード=50個
電源 AC100V/117V/220V/240V、50Hz/60Hz
消費電力 80W
外形寸法(脚含む) 通常時=幅445x高さ160x奥行373mm
ウッドケース装着時=幅466x高さ190x奥行385mm
重量 13.4kg
価格 ¥270,000(1980年6月発売)、 ¥280,000(1983年1月改定)
別売 ウッドーケース A-8(¥16,000)
                           c-200X2j
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