MICROSEIKI RY−5500U. 14台目修理記録
2020/8/25.兵庫県加西市から持込。  9/4完成 
A. 修理前の状況
  • 急ぎませんのでMICRO RY5500-Uの修理します。
    先日、久しぶりにレコード聴こうとMICRO 8000Uの電源を入れたらタンテーブルが回らない?
    タンテーブルは浮いて、吸着もOKです。
    手で軽く回ります。
    どうやらMICRO RY5500-Uの回転不能のようです。
    過去を振り返るとトルクはかなり落ちてる様に思います。
    このMICRO 8000Uは18年前に神戸のルーツサウンドで中古購入しました。
    私で2ユーザー目ですが過去に修理履歴が有るのかは存じません。
    修理可能なのであれば別の機種の変更は考えれれないですね。


B. 原因
  • 本体のターンテーブル軸のオイルの固着等でモータに過負荷がかかり、駆動AMP−IC等焼損(製造中止品)。
    各部経年劣化多し。

C. 修理状況
  • 全電解コンデンサー交換。
    モーター駆動AMP−IC交換
    OP−AMP交換。
    半固定VR交換。
    1部フイルムコンデンサー交換。
    定電圧IC交換。
    リレー交換、製造中止で入手困難で高価品。
    1部TR(トランジスター)交換。
    1部FET(電界効果トランジスター)交換。


D. 使用部品
  • 電解コンデンサー       22個。
    モーター駆動AMP−IC    2個。
    OP−AMP          1個。
    半固定VR            3個。
    フイルムコンデンサー      5個。
    定電圧IC           2個。
    リレー             5個。
    TR(トランジスター)

E. 調整・測定

F. 修理費  85,000円  オーバーホール修理。

Y. ユーザー宅の設置状況

S. MICRO SEIKI RY−5500U の仕様(マニアルより)

A. 修理前の点検状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
A11. 点検中、 前から見る。
A12. 点検中、 前右から見る。
A13. 点検中、 後から見る。
A14. 点検中、 後左から見る。
A15. 点検中、 上から見る。
A21. 点検中、 下前から見る。
A22. 点検中、 下前左から見る。
A23. 点検中、 下後から見る。
A24. 点検中、 下後右から見る。
A31. 点検中、 下から見る。
A32. 点検中、 下蓋を取り下から見る。
A51. 電源部点検中、 前から見る。
A52. 電源部点検中、 前右から見る。
A53. 電源部点検中、 後から見る。
A54. 電源部点検中、 後左から見る。
A55. 電源部点検中、 上から見る。
A56. 電源部点検中、 上蓋を取り上から見る。
A57. 電源部点検中 ケーブルコネクター点検
A61. 電源部点検中、 下から見る。
A62. 電源部点検中、 下前から見る。
A63. 電源部点検中、 下前左から見る。
A64. 電源部点検中、 下後から見る。
A65. 電源部点検中、 下後右から見る。
C. 修理状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
C11. 修理前 モーター部コントロール基板
C12. 修理後 モーター部コントロール基板、半固定VR3個、電解コンデンサー8個、OP−AMP1個、リレー4個、抵抗2個交換
C13. 修理前 モーター部コントロール基板裏
C14. 修理(半田補正)後 モーター部コントロール基板裏
C15. 完成モーター部コントロール基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C21. 修理前 モーター部AMP基板、モーター駆動AMP−IC2個焼損
C22. 修理後 モーター部AMP基板、電解コンデンサー9個、モーター駆動AMP−IC2個交換
C23. 修理前 モーター部AMP基板裏
C24. 修理(半田補正)後 モーター部AMP基板裏。フイルムコンデンサー1個追加。
C25. 完成モーター部AMP基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C31. 修理中 モーター取り出し
C32. 修理中 モーター取り出し
C33. 修理中 モーター分解、 点検・注油
C34. 修理中 上軸受けのベアリング。
C35. 修理中 下軸受けのベアリング。
C36. 修理中 モーター回転子
C37. 修理中 モーター回転子(アマチュア)の軸、上側。オイル切れで焼けた跡が見える。
C38. 修理中 モーター回転子(アマチュア)の軸拡大。縦横比変えて有ります。
C41. 修理後 下から見る。 ケースが鉄製なので、ICの放熱を助ける為、アルミ板を取り付ける。
C51. 修理前 下から見る。
C52. 修理後 下から見る。
C61. 修理前 電源部整流基板
C62 .修理後 電源部整流基板、  電解コンデンサー4個、整流ブリッジ1個、リレー1個交換。
C63. 修理前 電源部整流基板裏
C64. 修理(半田補正)後 電源部整流基板裏、フイルムコンデンサー2個追加。
C65. 完成電源部整流基板裏。余分なフラックスを落として、コート液を塗る。
C71. 修理前 電源部を上から見る
C72. 修理後 電源部を上から見る
C81. 交換部品
C82. 交換部品、酸化して端子が真黒な半固定VR。
E. 測定・調整。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
E1. RX−5000. 4台目を借りて、調整中。
E2. 33回転。
E2. 33回転ストロボ測定
E3. 45回転。
E4. 45回転ストロボ測定
E5. 調整中、回転調整ツマミはセンター位置。
E7.  完成24時間エージング。 左は CR DEVELOPMENTS WOODHAM 2.0
Y. ユーザー宅の設置状況
Y1. 設置状況、 正面から見る。
S. MICRO SEIKI RY−5500U の仕様(カタログ・マニアルより) 
駆動モーター 8極ヒステリシス・シンクロナスモーター
モーター駆動方式 CR発振器,BTLアンプ駆動
モーター駆動電圧 起動時100V,15秒後50V自動切替
モーター回転数 331/3・45rpm切替(微調整可能)±4% 
78rpm(プーリー切替)
回転数調整範囲 ±4%
電源 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 27ワット(起動時),10ワット(定常時)
付属 定電圧電源ユニット
外形寸法 180(W)×312(D)×136(H)mm
重量 14kg
価格 \198,000
  その他
付属 ドライブ糸 K-5
別売 ドライブ糸 5M(\1,000)
アームマウント AX-1G〜6G、AX-8G(\12,000)
アームマウント AX-7G(\38,000)
アームレスト用ベース RX-1(\500)
備考 アームマウント
AX-1G Micro MA-505X、505S、707X、
ADC LMF-1、LMF-2、EMT 929
Ortofon RS-212、RMG-212、SMG-212II、
Audio-Technica AT-1005II
Audio Craft AC-300C、A
Denon DA-303、305、307、309、401
FR FR-54、24mkII、14
SAEC WE-308N、308SX、407/23
Grace G-545F、707、840FB、940、945S
Technics EPA-101S、L、121S、L、99
Pioneer PA-1000
AX-2G SME 3009SII、SIII
AX-3G Micro MA-505LX、505LS
EMT 997
Ortofon RF297、RMG309
Audio Craft AC-300A、400A、C、400mkII
Denon DA-302、304、308
Grace G-565F、860FB、960
SAEC WE-308L
AX-4G SME 3012
AX-5G Audio-Technica:AT-1503II、1503III
FR FR-64、64S
AX-6G Micro MAX-282
Luster GST801
Audio Craft AC-4000MC
Audio-Technica AT-1501II、AT-1501III
FR FR-66S
SAEC WE-506/30
Victor UA-7082、7045
Technics EPA-100
Grace G660P
AX-7G: Micro MAX-282
Audio Craft AC-4000MC
※RX-5000のみ取付可能
AX-8G: Micro MA-505XII、SII、808X
SAEC WE-308N、308SX、407/23
Audio Craft AC-300mkII、3000MC
                  ry5500-e1k
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