HMA−9500. 14台目修理
平成16年8月27日到着   9月5日完成
注意 このAMPはアースラインが浮いています
    よって、AMPのシャーシにSPの線(アース側)や入力のRCAプラグのアース側も接続してはいけません
    RL−SPのアース線も接続(共通)してもいけません
    又、DC(directconnection)入力が可能ですが、絶対に使用しないこと=ここ参照
  • A. 修理前の状況
      ユーザーが修理・改修を試み、失敗した機器です
      以下はユーザーからのメッセージ
    「リレー、コンデンサー、初段FET、トランジスター の交換を行いましたが、素人の限界を痛感する 結果になってしまいました。
    それまで正常に作動していたRch に直流電圧60Vが恒常的に発生するようになり、 プロテクションが解除しないようになってしまいました。
    中点電位調整のBLを回しても全く変化しません。 ここ3週間ほど毎日「いじっている」状態が続いていますが、 私の手持ち機材や経験では、とても問題解決に 前進しているとは思えず、 このままでは、かえって、かなりの確率でいじり壊す結果になる と思います。
    今までが、たまたまうまくいっていただけだということを 痛感いたしました。」
      自分で修理する人はこちら参照

  • B. 原因
      電解コンデッンサー逆接続による、フューズ抵抗断線、中段TR(トランジスター)焼損。

  • C. 修理状況
       SP接続リレー交換。
      初段FET(電界効果トランジスター)交換。
      バイアスVR交換。
      フューズ入抵抗交換。
     
  • D. 使用部品
      SP接続リレー                  2個。
      バイアスス半固定VR             2個。
      フュズ入り抵抗                 個。
      TR(トランジスター)              6個。

  • E. 調整・測定

  • F. 修理費   56,000円

  • S. HITACHI Lo−D HMA−9500 の仕様(マニアルより)
A. 修理前の状況
A1A. 修理前点検中 宅配で到着 27Kgあるのだから、もう少しテープを貼りましょう
A1B. 修理前点検中 緩衝材が少なすぎ!
A1C. 修理前点検中 AMP本体が固定していない
              梱包についてはこちら参照
A2A. 完成後の梱包 角をしっかりと固定する。 発砲スチロールを重ねた所は、爪楊枝で固定する
A2B. 完成後の梱包 発砲スチロール間をダンボールで固定する
A2C. 完成後の梱包 ダンボールケースの内蓋も、下に同じ大きさのダンボールを置き固定すると強い。
                間隙はダンボールで埋めると更に良い。
A2D. 完成後の梱包 ダンボールケースの外蓋を固定して、完成。
A3. 修理前 下から見る
A4. 点検中 過大電流が流れ、「よれよれ」がある電源コード
C. 修理状況
C1A. 修理前 Rドライブ基板
C1A1. 修理前 Rドライブ基板 単純に増締した為、TR(トランジスター)が曲がっている
C1B. 修理後 Rドライブ基板 バイアス調整用半固定、フューズ入り抵抗全部、TR(トランジスター)3個交換
C1C. 修理前 Rドライブ基板裏
C1C1. 修理前 Rドライブ基板裏 半田不良(未熟な半田)
                 取れている
                   取れている
C1D. 修理後 Rドライブ基板裏
C2A. 修理前 Lドライブ基板
C2B. 修理後 Lドライブ基板  バイアス調整用半固定、フューズ入り抵抗全部、TR(トランジスター)3個交換
C2C. 修理前 Lドライブ基板裏
C2C1. 修理前 Lドライブ基板裏 未半田部分あり、作業途中で電話や、来客が来ると、こうなる
C2D. 修理後 Lドライブ基板裏
C3A. 修理前 電源基盤
C3B. 修理後 電源基盤 フューズ入り抵抗全部交換
C3C. 修理前 電源基盤裏
C3C1. 修理中 電源基盤裏 半田不良ヶ所=未半田?
C3C2. 修理中 電源基盤裏 半田不良ヶ所=取れている?
C3D. 修理後 電源基盤裏
C3F. 発振で基板の銅伯が熱を帯び、解けた跡が残るが形跡が無い絶縁シート
C6A. 修理前 R終段FET(電界効果トランジスター)
C6B. 修理後 R終段FET(電界効果トランジスター)
C6C. 修理前 L終段FET(電界効果トランジスター)
C6D. 修理後 L終段FET(電界効果トランジスター)
C7. 交換した部品
C−8A. 修理前 下から見る
C8B. 修理後 下から見る
E. 調整・測定
E1. 出力/歪み率測定・調整
    <見方>
     下左オーディオ発振器より400HZ・1KHZの信号を出す(歪み率=約0.003%)
     下中=入力波形(オーディオ発振器のTTLレベル) 下右=周波数計
     上左=SP出力の歪み率測定 左メータ=L出力、右メータ=R出力
     上中=SP出力電圧測定器、赤針=R出力、黒針=L出力
     上右=SP出力波形オシロ 上=R出力、下=L出力(出力電圧測定器の出力)
E2A. R側SP出力=31V=120W出力 0.03%歪み 1000HZ
          右=上=赤指針、左=下=黒指針、右下オシロ=入力波形
E2B. R側SP出力=31V=120W出力 0.02%歪み 400HZ
E3A. L側SP出力=31V=120W出力 0.04%歪み 1000HZ
           右=上=赤指針、左=下=黒指針、右下オシロ=入力波形   
E3. L側SP出力=31V=120W出力 0.03%歪み 400HZ
E4. 24時間エージング
                       ha9500e10
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