DENON POA−1000B. 4台目修理記録
平成28年2月6日持込   9月13日完成
寸評
このAMPに使用している、6GB8は、6CA7をベ−スに東芝が開発した、世界に誇る球でした。
その昔、メ−カ−発表より遥かなスペックを、奥に秘めた、この玉に、若き夢が騒いだのを、懐かしく思い出す。
今は、この様な、人・物・製品が無いですね、皆カタログ以下!
但し、製造中止の品、現存する良品は、数少ない事に十分注意!TV−2C/U で 「Toshiba 6GB8」測定
入手できないときは「KT−88や+6L6GC」に交換する(回路変更必要)。 そのままで差し替えると、バイアスが異なる為、真空管・出力トランスを焼損します。
このAMPもSPラインを共通に、又、ア−スしてはいけない。 前段12BH7と直結なので、良質な物が必要。
A. 修理前の状況

B. 原因
  • 経年の熱による基板破壊、半田不良多数。
    バイアス回路故障

C. 修理状況
  • 基板修理。
    全真空管ソケット交換。
    電解コンデンサー増量交換。
    フイルムコンデンサー交換。
    入力RCA端子交換 。
    基板・配線手直し、補強。
    半固定VR交換。
    電源コードを3.5スケアケーブルに交換。
    VU照明ランプLEDに交換
    突入電流抑止回路組込、ヒーターウオームUP時間を含む。
    高圧回路にヒューズを新設(電源トランスの1次側に10Aのヒューズしか無く、出力トランスの保護が無い為、新設)。
    RCA入力端子交換。

D. 使用部品
  • 整流ダイオード           5個。
    フイルムコンデンサー       10個 。
    タイト製USソケット         4個。
    タイト製MTソケット         8個。
    RCA入力端子           2個。
    電解コンデンサー          18個。
    抵抗                  5個。
    半固定VR              5個。
    電源電解コンデンサー       3本、「ElNA Cerafine」 1本含む。
    VU照明LED            1チップ3個入33チップ使用。
    電源コード2芯3.5スケア        1.6m(本体からプラグまで約1.5m)。
    3Pプラグ(Panasonic WF−5018)         1個。
    ヒューズ挿入。             1組。
    LED(1チップ3個入)            33チップ


U. TubeTester HickokTV−2B/Uによる付属真空管測定
V. TubeTester HickokTV−2B/Uによる予備真空管測定
  • 6GB8灰色プレート  Gm、IP測定。
  • 6GB8黒色プレート  Gm、IP測定。


E. 調整・測定

F. 修理費  165,000円   オーバーホール修理。
                       但し、真空管は別途支給です。


S. DENON POA1000B の仕様(マニアルより)

A. 修理前の状況。画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
A11. 点検中 前から見る
A12. 点検中 前右から見る
A13. 点検中 後から見る
A14. 点検中 ボンネットを取り、後から見る
A15. 点検中 後左から見る
A21. 点検中 上から見る
A22. 点検中 ボンネットを取り、上から見る
A23. 点検中 真空管を抜き、上から見る
A24. 点検中 VUメーターカバーを取り、上から見る。 遮光スポンジがグズグズ。
A25. 点検中 VUメーター照明電球基板を、上から見る。
              メーターが大きいので、6V/0.5A×6=18Wの消費電力なのでLEDに交換する。
A31. 点検中 下前から見る
A32. 点検中 下前左から見る
A33. 点検中 下後から見る
A34. 点検中 下後右から見る
A35. 点検中 下から見る
A41. 点検中 下板(パネル)を取り下から見る
A42. 点検中 前回の修理での半田付け。 もう少し丁寧に、ヒゲを出さない様に。
A43. 点検中 前回の修理での半田付け。 もう少し丁寧に、ヒゲを出さない様に。
A44. 点検中 前回の修理での半田付け。 もう少し丁寧に、ヒゲを出さない様に。
A51. 点検中 電解コンデンサーの液漏れ。
A52. 点検中 電解コンデンサーの液漏れ2。
A61. 点検中 電源ブロック電解コンデンサー。 左2本=倍電圧用680uF/350WV、 右=整流用100uF/500WV 。
A62. 点検中 倍電圧整流に使用する電解コンデンサー。 下記から選択可。
A63. 点検中 倍電圧整流に使用する電解コンデンサー。 下記を選択。
             上=付いていた680uF/350WV、下=松下製Photo用の交換した2300uF/400WV 。
A64. 点検中 整流出口に使用する電解コンデンサー。 下記から選択可、今回はELNA Cerafine選択。
  • 左=TMC製 100uF+100uF/500V AUDIO電解コンデンサー。
    中=UNICON製 100uF+100uF/500V AUDIO電解コンデンサ。
    右=ELNA製 100uF+100uF/ 500V ELNA Cerafine電解コンデンサー、製造中止品で委託品=高値。
  • 付いていたのは100uF/500WV。
A71. 点検中 右側メインVR。 焼き付いたのか、軸にペンチの鋏みキズ。
A72. 点検中 左側メインVR。 焼き付いたのか、軸にペンチの鋏みキズ。
A81. 点検中 右側RCA端子、SP接続端子。
A82. 点検中 左側RCA端子、SP接続端子。
A83. 点検中 左側RCA端子、SP接続端子。 テフロン絶縁RCA端子に交換。 WBT−0201は定価で工賃込み。
A91. 点検中 電源ケーブル取り付け。
A92. 点検中 電源ケーブル取り付け。 3Pインレットに交換可能。
                      FURUTECH製FURUTECH FI-10(R) ロジウムメッキ。
A93. 点検中 3.5スケアの電源コードに交換可能。プラグは(Panasonic WF−5018)。
A94. 点検中 3.5スケアの電源コード。 PSE合格品なので被服が分厚い!
A95. 点検中 3.5スケアの電源コード。 PSE合格品なので被服が分厚い!
AA1. 点検中 真空管6GB8。
AA2. 点検中 真空管6GB8。ゲッターが大部小さく薄くなっている。
AB1. 点検中 前段真空管。左からECC83(12AX7)、12AT7、12BH7、ECC83(12AX7)、
                    6RA3、12BH7、12AT7、ECC83(12AX7)。
AB2. 点検中 前段真空管。左からECC83(12AX7)、12AT7、12BH7、ECC83(12AX7)、
                    6RA3、12BH7、12AT7、ECC83(12AX7)。
AC1. 点検中 交換する真空管ソケットとの比較
AD1. 点検中 パネル照明比較。 左=従来のランプ、 右=LED照明。
                       消費電力 ランプ=18W、LED=0.6W。
C. 修理状況。画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
C11. 修理中。 逆さにするので、トランスを「プチプチ」で保護する。
C12. 修理中。 基板・ブロック電解コンデンサー取り外す。
C21. 修理前 R基板。 半田があちこちで危険状態
C212. 修理中 R基板。 基板取り出しをしないで、つなぎ半田で交換された抵抗。
C213. 修理中 R基板。 基板取り出しをしないで、つなぎ半田で交換された抵抗2。
C214. 修理中 R基板。 基板取り出しをしないで、つなぎ半田で交換された抵抗。半田を除去。
C215. 修理中 R基板。 基板裏の銅箔不良を、表から補強したジャンパー線。
C216. 修理中 R基板。 移設された抵抗。
C22. 修理中 R基板。 ソケットや部品を取り、洗浄後。
C23. 修理中 R基板。 銅箔の補修(半田面積を広げる)
C24. 修理後 R基板。 ソケット・部品を取付け、スルホールは錫メッキ線を通して補強する。
C25. 完成R基板。 洗浄後防湿材を塗る。
C26. VRを取り付け完成R基板。
C31. 修理前 R基板裏。 半田があちこちで危険状態
C32. 修理中 R基板裏。 ソケットや部品を取り、洗浄後。
C33. 修理中 R基板裏。 銅箔の補修(半田面積を広げる)
C34. 修理後 R基板裏。  真空管ソケット・部品を取付け。 スルホールは、錫メッキ線を通して補強する。
                    真空管ソケットは、ジャンク真空管をしっかり挿入して行う。
C35. 修理後 R基板裏。  真空管ソケット・部品を取付け。 真空管を抜く。
C36. 完成R基板裏。 洗浄後防湿材を塗る。
C41. R側VRの解体修理中
C42. 修理(清掃)前 R側VRの抵抗体・摺動部 
C43. 修理(清掃)後 R側VRの抵抗体・摺動部
C46. 修理前 R側シールド線
C47. 修理後 R側シールド線
C48. 修理前 RCA端子
C49. 修理後 RCA端子
C51. 修理前 L基板。 スルホールや半田があちこちで危険状態
C512. 修理中 L基板。 基板取り出しをしないで、つなぎ半田で交換された抵抗。
C513. 修理中 L基板。 基板取り出しをしないで、つなぎ半田で交換された抵抗2。
C514. 修理中 R基板。 基板取り出しをしないで、つなぎ半田で交換された抵抗。半田を除去。
C52. 修理中 L基板。 ソケットや部品を取る。
C53. 修理中 L基板。 余りに汚れが酷いので、洗浄する。
C54. 修理中 L基板。 銅箔の補修(半田面積を広げる)
C55. 修理後 L基板。 ソケット・部品を取付け、スルホールは錫メッキ線を通して補強する。
C56. 完成L基板。 洗浄後防湿材を塗る。
C57. VRを取り付け完成L基板。
C61. 修理前 L基板裏。 半田があちこちで危険状態
C62. 修理中 L基板裏。 ソケットや部品を取る。
C63. 修理中 L基板裏。 余りに汚れが酷いので、洗浄する。
C64. 修理中 L基板裏。 スルフォールや銅箔の補修(半田面積を広げる)
C65. 修理後 L基板裏。  真空管ソケット・部品を取付け。 スルホールは、錫メッキ線を通して補強する。
                    真空管ソケットは、ジャンク真空管をしっかり挿入して行う。
C66. 修理後 L基板裏。  真空管ソケット・部品を取付け。 真空管を抜く。
C67. 完成L基板裏。 洗浄後防湿材を塗る。
C71. L側VRの解体修理中
C72. 修理(清掃)前 L側VRの抵抗体・摺動部
C73. 修理(清掃)後 L側VRの抵抗体・摺動部
C76. 修理前 L側シールド線
C77. 修理前 L側シールド線
C78. 修理前 RCA端子
C79. 修理後 RCA端子
C81. 修理前 R・L基板引出線
C82. 修理後 R・L基板引出線
C91. 修理前 電源ブロック電解コンデンサー。 左2本=倍電圧用680uF/350WV、 右=整流用100uF/500WV 。
C92. 修理後 電源ブロック電解コンデンサー。 上2本=倍電圧用 松下製Photo用2300uF/400WV、 下=整流用ELNACerafine製 100uF+100uF/ 500WV 。
CA1. 修理後 突入電流抑止回路組み込み(ヒーターウオームUP時間を含む)。高圧回路にヒューズを新設。
CB0. 修理中 前パネルを倒し、修理中。
CB1. 修理前 メーターAMP部。 引き出し線は表へ移動したい!
CB2. 修理後 メーターAMP部。 引き出し線は表へ移動
CB3. 修理前 メーターAMP基板
CB4. 修理後 メーターAMP基板 電解コンデンサー増量・交換
CB5. 完成メーターAMP基板。 洗浄後防湿材を塗る。
CB6. 修理前 メーターAMP基板裏
CB7. 修理(半田補正)後 メーターAMP基板裏
CB8. 完成メーターAMP基板裏。 洗浄後防湿材を塗る。
CC1. 修理前 パネル照明ランプ基板
CC2. 修理後 パネル照明ランプ基板。
       1チップ3個入ったLEDに交換する、均一な照度を得る為、33チップ使用。
CC5. 完成パネル照明ランプ基板裏。 洗浄後防湿材を塗る。
CC3. 修理前 パネル照明ランプ基板裏
CC4. 修理(半田補正)後 パネル照明ランプ基板裏
CC5. 完成パネル照明ランプ基板裏。 洗浄後防湿材を塗る。
CD1. 修理前 ヒューズ回り配線
CD2. 修理中 ヒューズ回り配線。 半田に埋めた配線!
CD3. 修理後 ヒューズ回り配線。
CE1. 修理前 電源コード取り付け
CE2. 修理後 電源コード取り付け
CE3. 修理中 3Pプラグにケーブル取り付。 差し込み固定が一般ですが、時計方向に巻き付けると良い。
           上の白線=巻き付いた端側、 下のK線=挿入した側。
           これで差し込み固定の3倍位接触面積が増し、接触抵抗が低くなる。
CE4. 修理中 3Pプラグにケーブル取り付。差し込み固定が一般ですが、時計方向に巻き付けると良い、反対側。
           上のK線=巻き付いた端側、 下の白線=挿入した側。
           これで差し込み固定の3倍位接触面積が増し、接触抵抗が低くなる。
CE5. 完成 3Pプラグにケーブル取り付。 被覆部も十分に差し込む。
CE6. 完成 3Pプラグにケーブル取り付。 被覆部も十分に差し込む、反対側。
CE7. 完成 3Pプラグにケーブル取り付、電極側から見る。 電線が巻き付いているのが解る。
CE8. 完成 3Pプラグにケーブル取り付、電極側から見る。 電線が巻き付いているのが解る、反対側。
CE1. 前面パネル洗浄。
CF1. 修理前 真空管ソケット。
CF2. 修理後 真空管ソケット。
CG1. 交換部品。 左2本=倍電圧整流用680uF/350WV、右=整流用100uF/500WV。
CG2. 交換部品。倍電圧整流に使用する電解コンデンサー比較。
             上=付いていた680uF/350WV、下=松下製の交換した2300uF/400WV 。
CH1. 修理前 上から見る
CH2. 修理後 上から見る
CH3. 修理前 下から見る
CH4. 修理後 下から見る
U. TubeTester HickokTV−2B/Uによる付属真空管測定。画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
    付属前段真空管。
       12AX7  相互コンダクタンス=1600μmho「Ep=250V、Eg1=−2V、Ip=1.2mA」
       12AT7 相互コンダクタンス=6000μmho「Ep=250V、Eg1=−12V、Ip=10mA
       12BH7  相互コンダクタンス=3100μmho「Ep=250V、Eg1=−10.5V、IP=11.5mA」
        6RA3  相互コンダクタンス=12500μmho「Ep=100V、Eg1=−20V、Ip=100mA」
1960/1962/1964/1966ナショナル真空管ハンドブック、1995オーディオ用真空管マニアル、60/62/69東芝電子管ハンドブック、1962日立電子管ハンドブック、1965/1971全日本真空管マニュアル、RC15/19/26/27/28/29/30 Receiving Tube Manual、1966/実用真空管ハンドブック、1995世界の真空管カタログより。
U1.  付属真空管。左からECC83(12AX7)、12AT7、12BH7、2本目ECC83(12AX7)、
                    6RA3、2本目12BH7、2本目12AT7、3本目ECC83(12AX7)。
U11. 付属1本目「12AX7」ユニット1。 Gm測定=2000μmho、Ip=1.91mA。
      測定条件、「Ep=250V、Eg1=−2V」、 Cレンジ=3000μmhoレンジでの測定。
U12. 付属1本目「12AX7」ユニット2。 Gm測定=1500μmho、Ip=1.46mA。
U21. 付属2本目「12AX7」ユニット1。 Gm測定=1900μmho、Ip=1.86mA。
      測定条件、「Ep=250V、Eg1=−2V」、 Cレンジ=3000μmhoレンジでの測定。
U22. 付属2本目「12AX7」ユニット2。 Gm測定=2300μmho、Ip=2.04mA。
U31. 付属3本目「12AX7」ユニット1。 Gm測定=1900μmho、Ip=1.13mA。
      測定条件、「Ep=250V、Eg1=−2V」、 Cレンジ=3000μmhoレンジでの測定。
U32. 付属3本目「12AX7」ユニット2。 Gm測定=1800μmho、Ip=1.71mA。
U41. 付属1本目「12AT7」ユニット1。 Gm測定=4200μmho、Ip=8.96mA。
      測定条件、「Ep=250V、Rk=200Ω」、 Cレンジ=6000μmhoレンジでの測定。
U42. 付属1本目「12AT7」ユニット2。 Gm測定=4000μmho、Ip=8.94mA。
U43. 付属2本目「12AT7」ユニット1。 Gm測定=3680μmho、Ip=8.06mA。
      測定条件、「Ep=250V、Rk=200Ω」、 Cレンジ=6000μmhoレンジでの測定。
U44. 付属2本目「12AT7」ユニット2。 Gm測定=3600μmho、Ip=8.31mA。
U51. 付属1本目「12BH7」ユニット1。 Gm測定=2600μmho、Ip=12.73mA。
      測定条件、「Ep=250V、Eg1=−10.5V」、Cレンジ=6000μmhoレンジでの測定。
U52. 付属1本目「12BH7」ユニット2。 Gm測定=2600μmho、Ip=13.05mA。
U53. 付属2本目「12BH7」ユニット1。 Gm測定=2400μmho、Ip=12.70mA。
      測定条件、「Ep=250V、Eg1=−10.5V」、Cレンジ=6000μmhoレンジでの測定。
U54. 付属2本目「12BH7」ユニット2。 Gm測定=2280μmho、Ip=11.35mA。
U6.  付属真「6RA3」。 Gm測定=16000μmho、Ip=128.5mA。
      測定条件、「Ep=100V、Eg1=−20V」、 Bレンジ=30000μmhoレンジでの測定。
U7.  付属真空管「6GB8」左から 1本目、2本目、3本目、4本目。
     真空管ハンドブック(規格表)の相互コンダクタンス=20000μmho
     「Ep=250V、Esg=250V、Ip=140mA、Eg1=−8V」
1966実用真空管ハンドブック、1965/1971全日本真空管マニュアル、1995オーディオ用真空管マニアル、60/62/69東芝電子管ハンドブック、1995世界の真空管カタログより。
U71. 付属1本目「6GB8」。 Gm測定=20000μmho、Ip=101.9*mA。
      測定条件、「Ep=250V、Esg=250V、Eg1=−8V」。 Aレンジ=30000μmhoレンジでの測定。
U72. 付属2本目「6GB8」。 Gm測定=18000μmho、Ip=89.4mA。
U73. 付属3本目「6GB8」。 Gm測定=18400μmho、Ip=85.9mA。
      測定条件、「Ep=250V、Esg=250V、Eg1=−8V」。 Aレンジ=30000μmhoレンジでの測定。
U74. 付属4本目「6GB8」。 Gm測定=18200μmho、Ip=79.0mA。
V. TubeTester HickokTV−2B/Uによる予備真空管測定。画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
V1.  予備真空管「6GB8灰色プレート」左から 1本目、2本目、3本目、4本目。
     真空管ハンドブック(規格表)の相互コンダクタンス=20000μmho
     「Ep=250V、Esg=250V、Ip=140mA、Eg1=−8V」
1966実用真空管ハンドブック、1965/1971全日本真空管マニュアル、1995オーディオ用真空管マニアル、60/62/69東芝電子管ハンドブック、1995世界の真空管カタログより。
V11. 予備1本目「6GB8」。 Gm測定=20600μmho、Ip=105.6mA。
      測定条件、「Ep=250V、Esg=250V、Eg1=−8V」。 Aレンジ=30000μmhoレンジでの測定。
V12. 予備2本目「6GB8」。 Gm測定=18400μmho、Ip=84.3mA。
V13. 予備3本目「6GB8」。 Gm測定=0μmho、Ip=0.mA。エミ減でグロー放電で測定不可。
      測定条件、「Ep=250V、Esg=250V、Eg1=−8V」。 Aレンジ=30000μmhoレンジでの測定。
V14. 予備4本目「6GB8」。 Gm測定=21000μmho、Ip=108.0mA。
V2.  予備真空管「6GB8K色プレート」左から 1本目、2本目、3本目、4本目、5本目。
     真空管ハンドブック(規格表)の相互コンダクタンス=20000μmho
     「Ep=250V、Esg=250V、Ip=140mA、Eg1=−8V」
1966実用真空管ハンドブック、1965/1971全日本真空管マニュアル、1995オーディオ用真空管マニアル、60/62/69東芝電子管ハンドブック、1995世界の真空管カタログより。
V21. 予備1本目「6GB8」。 Gm測定=25000μmho、Ip=135.6mA。
      測定条件、「Ep=250V、Esg=250V、Eg1=−8V」。 Aレンジ=30000μmhoレンジでの測定。
V22. 予備2本目「6GB8」。 Gm測定=24000μmho、Ip=142.2mA。
V23. 予備3本目「6GB8」。 Gm測定=24000μmho、Ip=119.4mA。
      測定条件、「Ep=250V、Esg=250V、Eg1=−8V」。 Aレンジ=30000μmhoレンジでの測定。
V24. 予備4本目「6GB8」。 Gm測定=20200μmho、Ip=124.5mA。
V25. 予備5本目「6GB8」。 Gm測定=25000μmho、Ip=139.9mA。
測定電源は安定化電源を使用し、AC115V 60Hzで行う。
プレート波形を観測しながら測定する。
E. 測定・調整。画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
E0. 出力・歪み率測定・調整、 100Vで測定。
    「見方」。
   上段中 右側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
        表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   上段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS8202(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段中 左側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
        表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   下段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS6062(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段左端 オーディオ発振器 VP−7201A より50Hz〜100kHzの信号を出し(歪み率=約0.003%)、ATT+分配器を通し、AMPに入力。
          よって、ダイアル設定出力レベルより低くなります。測定機器の仕様や整備の様子はこちら、「VP−7723B」「VP−7201A」。 FFT画面の見方はこちら。
E21. 50Hz入力、R側SP出力電圧24V=72W出力 0.546%%歪み。
              L側SP出力電圧24V=72W出力 0.538%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E22. 100Hz入力、R側SP出力電圧30V=112.5W出力 0.495%歪み。
               L側SP出力電圧30V=112.5W出力 0.486%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E23. 500Hz入力、R側SP出力電圧30V=112.5W出力 0.305%歪み。
               L側SP出力電圧30V=112.5W出力 0.308%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E24. 1kHz入力、R側SP出力電圧30V=112.5W出力 0.290%歪み。
              L側SP出力電圧30V=112.5W出力 0.293%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E25. 5kHz入力、R側SP出力電圧30V=112.5W出力 0.414%歪み。
             L側SP出力電圧30V=112.5W出力 0.419%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E26. 10kHz入力、R側SP出力電圧30V=112.5W出力 0.649%歪み。
              L側SP出力電圧30V=112.5W出力 0.657%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E27. 20kHz入力、R側SP出力電圧30V=112.5W出力 0.662%歪み。
              L側SP出力電圧30V=112.5W出力 0.676%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=100kHz、右=500kHz。
E28. 50kHz入力、R側SP出力電圧28V=98W出力 3.86%歪み。
              L側SP出力電圧28V=98W出力 3.92%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=100kHz、右=500kHz。
E3.  その時のVUメーター表示。1チップ3個入りを33チップ=99個のLED使用。
E4. 完成 24時間エージング。 右はSony ST−5000F. 5台目
S. DENON POA−1000Bの仕様(マニアルより)
型式 管球式ステレオパワーアンプ POA−1000B
定格出力(両ch駆動、正弦波連続出力) 110W+110W(1kHz)、 100W+100W(20Hz〜20kHz)
全高調波歪率(定格出力時) 0.2%以下(1kHz)、 0.5%以下(20Hz〜20kHz)
混変調歪率 0.8%以下
出力帯域幅(両ch駆動) 8Hz〜40kHz
伝達周波数特性 5Hz〜150kHz +0 -3dB
出力インピーダンス 0.5Ω以下(8Ω)
残留雑音 0.5mV以下(8Ω)
クロストーク(Line in〜Speaker out) -95dB以下(1kHz)
入力感度/インピーダンス 1Vrms/250kΩ
フィルター(ローカットフィルター) 18Hz、(-18dB/oct)
レベルメーター指示範囲 -55dB〜+5dB(最大出力から1mWまで等間隔目盛)
電源電圧 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 320W
外形寸法 幅410×高さ117×奥行386mm
重量 34kg
価格 \350,000(1976年頃)受注生産品
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