MusicReference RM−9. (5.5年後)再修理記録
前回修理はこちら   同時修理 「MusicReference RM−5」は こちら     平成21年7月1日到着  7月28日完成
A. 修理前の状況
  • 左チャンネルから音がでなくなっており、ヒューズが飛んでました。
    ヒューズを正常なものに替えても音が出ないので、MT管を手持ちのものと交換し、その後、出力管の交換も行いましたが無理でした。
    MT管のバランスボタンを押すと「ブチブチ」とスピーカが飛びそうな音とバリアス調整用のランプ一緒に点灯します。

B. 原因
  • 6CA7不良。
    ドライブ回路故障。
    基板ソケット銅箔剥離。 真空管の抜き差しは、基板にソケットがじか付けなので、丁寧に行って下さい。

U. TubeTester HickokTV−2C/Uによる付属真空管測定
V. TubeTester HickokTV−2C/Uによる購入真空管測定 購入先

C. 修理状況
  • 基板手直し
    半田補強
    配線手直し、補強

D. 使用部品
  • 抵抗                             4個
    スズメッキ線

E. 調整・測定

F. 修理費          31,000円   通常修理。
                            但し、真空管は別途です。

C.修理状況
C1. 修理中 古いゴム足。 へたると低くなり通風が悪くなる。
C2. 修理中 新しいゴム足
C3. 修理中 新旧ゴム足比較
C4. 修理後 下から見る
U. TubeTester HickokTV−2C/Uによる付属真空管測定
UA. 付属出力真空管E88CC。 左からR1、R2、L1、L2。
    真空管ハンドブック(規格表)の、
    E88CC相互コンダクタンス=12250μmho、「Ep=90V、Ip=15mA、eg1=−1.3V」
1960/1962/1964/1966ナショナル真空管ハンドブック、1995オーディオ用真空管マニアル、60/62/69東芝電子管ハンドブック、1962日立電子管ハンドブック、1965/1971全日本真空管マニュアル、RC15/19/26/27/28/29/30 Receiving Tube Manual、1966/実用真空管ハンドブック、1995世界の真空管カタログより。
UB. 付属出力真空管E88CC。 左からR1、R2、L1、L2。
U11. E88CC R1、ユニット1測定。 Gm=11200μmho、IP=16.5mA。
                        Bレンジ=15000μmhoレンジ、「Ep=90V、Eg1=−1.3V」。
U12. E88CC R1、ユニット2測定。 Gm=12000μmho、IP=16.9mA。
U21. E88CC R2、ユニット1測定。 Gm=11300μmho、IP=13mA。
                        Bレンジ=15000μmhoレンジ、「Ep=90V、Eg1=−1.3V」。
U22. E88CC R2、ユニット2測定。 Gm=12000μmho、IP=14.7mA。
U31. E88CC L1、ユニット1測定。 Gm=12500μmho、IP=16mA。
                        Bレンジ=15000μmhoレンジ、「Ep=90V、Eg1=−1.3V」。
U32. E88CC L1、ユニット2測定。 Gm=13000μmho、IP=15.9mA。
U41. E88CC L2、ユニット1測定。 Gm=12400μmho、IP=15.7mA。
                        Bレンジ=15000μmhoレンジ、「Ep=90V、Eg1=−1.3V」。
U42. E88CC L2、ユニット2測定。 Gm=11500μmho、IP=13.8mA。
U50. R側付属出力真空管「JJ−EL34」測定。 左から1,2,3,4本目。
     真空管ハンドブック(規格表)の、
     EL34(6CA7)相互コンダクタンス=11000μmho、
     「Ep=250V、Esg=250V、Ip=70mA、Eg1=−14V」
1960/1962/1964/1966ナショナル真空管ハンドブック、1995オーディオ用真空管マニアル、60/62/69東芝電子管ハンドブック、1962日立電子管ハンドブック、1965/1971全日本真空管マニュアル、RC15/19/26/27/28/29/30 Receiving Tube Manual、1966/実用真空管ハンドブック、1995世界の真空管カタログより。
U51. R側1本目、「JJ−EL34」測定。 Gm=−−μmho、IP=0.0mA。
                            測定条件「Ep=250V、Esg=250V、Eg1=−14V」
U511. R側1本目、の不良球「JJ−EL34」。外観は綺麗!
U512. R側1本目、の不良球「JJ−EL34」。カソードへの電極の溶接が取れている!
U52. R側2本目、「JJ−EL34」測定。 Gm=10700μmho、IP=65.2mA。
                            測定条件「Ep=250V、Esg=250V、Eg1=−14V」
U53. R側3本目、「JJ−EL34」測定。 Gm=10700μmho、IP=66.3mA。
                            測定条件「Ep=250V、Esg=250V、Eg1=−14V」
U54. R側4本目、「JJ−EL34」測定。 Gm=10500μmho、IP=63.9mA。
                            測定条件「Ep=250V、Esg=250V、Eg1=−14V」
U60. L側付属出力真空管「JJ−EL34」測定。 左から1,2,3,4本目。
     真空管ハンドブック(規格表)の、
     EL34(6CA7)相互コンダクタンス=11000μmho
     「Ep=250V、Esg=250V、Ip=70mA、Eg1=−14V」
1960/1962/1964/1966ナショナル真空管ハンドブック、1995オーディオ用真空管マニアル、60/62/69東芝電子管ハンドブック、1962日立電子管ハンドブック、1965/1971全日本真空管マニュアル、RC15/19/26/27/28/29/30 Receiving Tube Manual、1966/実用真空管ハンドブック、1995世界の真空管カタログより。
U61. L側1本目、「JJ−EL34」測定。 Gm=10500μmho、IP=64.6mA。
                            測定条件「Ep=250V、Esg=250V、Eg1=−14V」
U62. L側2本目、「JJ−EL34」測定。 Gm=10000μmho、IP=62.0mA。
                            測定条件「Ep=250V、Esg=250V、Eg1=−14V」
U63. L側3本目、「JJ−EL34」測定。 Gm=10500μmho、IP=63.0mA。
                            測定条件「Ep=250V、Esg=250V、Eg1=−14V」
U64. L側4本目、「JJ−EL34」測定。 Gm=10500μmho、IP=66.1mA。
                            測定条件「Ep=250V、Esg=250V、Eg1=−14V」
V.TubeTester HickokTV−2C/Uによる新品購入真空管測定
V1A. 新品購入真空管6CA7EH(6CA7)。 左から1本目..4本目。
        真空管ハンドブック(規格表)の、
        6CA7EH(6CA7)相互コンダクタンス=11000μmho、
        「Ep=250V、Esg=250V、Ip=70mA、Eg1=−14V」
1960/1962/1964/1966ナショナル真空管ハンドブック、1995オーディオ用真空管マニアル、60/62/69東芝電子管ハンドブック、1962日立電子管ハンドブック、1965/1971全日本真空管マニュアル、RC15/19/26/27/28/29/30 Receiving Tube Manual、1966/実用真空管ハンドブック、1995世界の真空管カタログより。
V1B. 新品購入真空管6CA7EH(6CA7)外箱。 左上=1本目、右上=2本目、左下=3本目、右下=4本目.
V1. 1本目、「6CA7EH」測定。 Gm=8500μmho、IP=70.6mA。
                            測定条件「Ep=250V、Esg=250V、Eg1=−14V」
V2. 2本目、「6CA7EH」測定。 Gm=9400μmho、IP=69.2mA。
V3. 3本目、「6CA7EH」測定。 Gm=8000μmho、IP=61.2mA。
                            測定条件「Ep=250V、Esg=250V、Eg1=−14V」
V4. 4本目、「6CA7EH」測定。 Gm=9500μmho、IP=68.6mA。
                            測定条件「Ep=250V、Esg=250V、Eg1=−14V」
V1C. 新品購入真空管6CA7EH(6CA7)。 左から5本目..8本目。
        真空管ハンドブック(規格表)の、
        6CA7EH(6CA7)相互コンダクタンス=11000μmho、
        「Ep=250V、Esg=250V、Ip=70mA、Eg1=−14V」
1960/1962/1964/1966ナショナル真空管ハンドブック、1995オーディオ用真空管マニアル、60/62/69東芝電子管ハンドブック、1962日立電子管ハンドブック、1965/1971全日本真空管マニュアル、RC15/19/26/27/28/29/30 Receiving Tube Manual、1966/実用真空管ハンドブック、1995世界の真空管カタログより。
V1D. 新品購入真空管6CA7EH(6CA7)外箱。 左上=5本目、右上=6本目、左下=7本目、右下=8本目.
V5. 5本目、「6CA7EH」測定。 Gm=8700μmho、IP=66.1mA。
                            測定条件「Ep=250V、Esg=250V、Eg1=−14V」
V6. 6本目、「6CA7EH」測定。 Gm=9000μmho、IP=64.2mA。
V7. 7本目、「6CA7EH」測定。 Gm=8000μmho、IP=60.3mA。
                            測定条件「Ep=250V、Esg=250V、Eg1=−14V」
V8. 8本目、「6CA7EH」測定。 Gm=9400μmho、IP=69.2mA。
E. 調整・測定
E1. 出力・歪み率測定・調整
    <見方>
   下段左端 オーディオ発振器より400HZ・1KHZの信号を出し(歪み率=約0.003%)これをAMPに入力し、出力を測定
   下段中左 オシロ=入力波形(オーディオ発振器のTTLレベル)   下段中右上=周波数計
   上段左端 電圧計=L側出力電圧測定、黒針のみ使用
   上段中左 歪み率計=出力の歪み率測定 左メータ=L出力、右メータ=R出力
   上段中右 電圧計=R側出力電圧測定、赤針のみ使用
   上段右端 オシロ=出力波形 上=R出力、下=L出力(実際にはRL電圧計の出力「Max1V」を観測)
   下段中右上 デジタル電圧計=R出力電圧測定 下段中右下 デジタル電圧計=L出力電圧測定
E2A. R側SP出力32V=128W、 歪み率=2%、  1000HZ入力
E2B. L側SP出力32V=128W、 歪み率=2%、  1000HZ入力
E3A. R側SP出力32V=128W、 歪み率=2%、  400HZ入力
E3B. R側SP出力32V=128W、 歪み率=2%、  400HZ入力
E7. 24時間エ−ジング中。  右は「MESA Engineering BARON
                       rm-9219
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