McIntosh C26 修理記録
   accuphase C−220. 7台目MC2105. 3台目 ユーザー。   2020/3/15到着  10/15完成 
A. 修理前の状況
  • 状態は、左右の出力(バランス)がずれている。左チャンネルのレベルが弱い。
    爆音(右チャンネル)がしたことがある。
    音質が以前と違い、フイルターがかかったようで、メリハリが無い感じです。
    修理内容は、一般修理でおねがいします。
    入出力端子、電源ケーブルは、現状のままでと考えています。


T. 修理前点検測定
  • 歪み多い

B. 原因
  • 経年変化による劣化。
    メインVRに多量の接点復活材使用により電源SWからのハム誘導多し。
    対策として、リレーで電源SW駆動。

C. 修理状況
D. 使用部品
  • 電解コンデンサ−     11個。
    フイルムコンデンサー    6個。
    パイロットランプ       4個。
    抵抗              2個。
    電源トランス          1個。
    リレー              1個。
    整流ダイオード        1個。


E. 調整・測定

F. 上位測定器による 調整・測定

G. 修理費  105,000円   オーバーホール修理

Y. ユーザー宅の設置状況

S. McIntosh C26 の仕様(マニアル・カタログより)

A. 修理前の状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
A11. 点検中 前から見る
A12. 点検中、 前右から見る。
A13. 点検中 後から見る
A14. 点検中、 後左から見る。
A15. 点検中、 上から見る
A16. 点検中 修理票、77/3/25、 79/3/8、 82/6/22。平行輸入品。
A17. 点検中 上蓋を取り、上から見る
A21. 点検中、 下前から見る。
A22. 点検中、 下前左から見る。
A23. 点検中、 下後から見る。
A24. 点検中、 下後右から見る。
A25. 点検中、 下から見る。
A26. 点検中 下蓋を取り、下から見る
A31. 点検中 接点復活材使用による、メインVRの緑青発生。
A32. 点検中 カシメを緩め分解修理形跡のあるメインVR。 2度目はツメが折れるので分解不可。
A32. 点検中 接点復活材使用による、バランスVRの緑青発生。。
A33. 点検中 モードSWの接点の腐食。
A34. 点検中 フェーズSWの接点の腐食。
T. 修理前点検測定。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
T0. 出力・歪み率測定・調整、「平行輸入品なので、電源電圧は50HZ 115V」。
    「見方」。
   上段中 右側出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   上段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS8202(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段中 左側出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   下段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS6062(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段左端 オーディオ発振器 VP−7201A より50Hz〜100kHzの信号を出し(歪み率=約0.003%)、ATT+分配器を通し、AMPに入力。
          よって、ダイアル設定出力レベルより低くなります。測定機器の仕様や整備の様子はこちら、「VP−7723B」「VP−7201A」。 FFT画面の見方はこちら。
T1. AUX_1kHz入力、R側出力電圧=2V、 0.997%歪み。
               L側出力電圧=2V、 1.017%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
T2. AUX_10kHz入力、R側出力電圧=2V、 1.002%歪み。
                 L側出力電圧=2V、 1.027%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
T3. MM_1kHz入力、R側出力電圧=2V、 1.63%歪み。
               L側出力電圧=2V、 1.55%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
T4. MM_10kHz入力、R側出力電圧=2V、 2.08%歪み。
                L側出力電圧=2V、 2.13%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
C. 修理状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
C0. 修理前 前パネルを取り修理中
C11. 修理前 メイン基板
C12. 修理後 メイン基板  電解コンデンサ−7個、フイルムコンデンサー2個交換
C13. 修理前 メイン基板裏
C14. 修理(半田補正)後  メイン基板裏。 半田を全部やり直す。
C15. 完成メイン基板裏 絶縁コーテング材を塗る、 フイルムコンデンサー3個追加。
C21. 修理前 センターチャネルVR
C22. 修理(半田補正)後 センターチャネルVR。
C31. 修理前 フエーズSW。
C32. 修理(清掃後)後 フエーズSW。
C33. 修理前 モードSW。
C34. 修理(清掃後)後 モードSW。
C41. 修理前 BASSコントロールSW。
C42. 修理中 BASSコントロールSW。 メカ部分にタレないように接点復活材使用。
C43. 修理後 BASSコントロールSW。 余計な接点復活材を拭った後。
C44. 修理後 BASSコントロールSW、反対側。 余計な接点復活材を拭った後。
C51. 修理前 TREBLコントロールSW。
C52. 修理中 TREBLコントロールSW。 メカ部分にタレないように接点復活材使用。
C53. 修理後 TREBLコントロールSW。 余計な接点復活材を拭った後。
C54. 修理後 TREBLコントロールSW、反対側。 余計な接点復活材を拭った後。
C61. 修理前 ラウドネスVR & バランスVR。
C62. 修理中 バランスVRの配線被覆が強力な接点復活材使用でボロボロ。
C63. 修理中 バランスVRの配線被覆が強力な接点復活材使用でボロボロ。
C64. 完成 ラウドネスVR & バランスVR。
C65. 完成 バランスVR。
C71. 修理前 HEADPHONEジャック
C72. 修理修理(半田補正)後 HEADPHONEジャック。
C81 修理前 プッシュSWの遮光材が経年劣化でボロボロ、パイロットランプも無。
C82 修理後 プッシュSWの遮光材を交換。 パイロットランプ1個追加。
C91 修理前 プッシュSW。
C92 修理中  プッシュSW。強力な接点復活材使用で緑青が発生。
C93 修理(清掃)後 プッシュSW。
CA1. 修理前 メインVR。
CA2. 修理後 電源投入トランス&リレー増設。
CA3. 修理後 電源投入トランス用フューズ増設。
CB1. 修理前 電源ブロック電解コンデンサー下配線。
CB2. 修理後 電源ブロック電解コンデンサー下配線。電解コンデンサー2個、フイルムコンデンサー2個追加。
CC1. 修理中 前面パネル清掃、合わせ構造なので、ウエスで清掃する。
CD. 交換部品
CE1. 修理前 上から見る
CE2. 修理後 上から見る
CE3. 修理前 下から見る
CE4. 修理後 下から見る
E. 調整・測定。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
E0. 出力・歪み率測定・調整、「電源電圧は50HZ 100V」。
    「見方」。
   上段中 右側出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   上段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS8202(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段中 左側出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   下段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS6062(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段左端 オーディオ発振器 VP−7201A より50Hz〜100kHzの信号を出し(歪み率=約0.003%)、ATT+分配器を通し、AMPに入力。
          よって、ダイアル設定出力レベルより低くなります。測定機器の仕様や整備の様子はこちら、「VP−7723B」「VP−7201A」。 FFT画面の見方はこちら。
E11. AUX 50Hz入力、R側出力電圧=2V、 0.00911%歪み。
                 L側出力電圧=2V、 0.00786%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E12. AUX 100Hz入力、R側出力電圧=2V、 0.00941%歪み。
                  L側出力電圧=2V、 0.00805%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E13. AUX 500Hz入力、R側出力電圧=2V、 0.00832%歪み。
                  L側出力電圧=2V、 0.00769%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E14. AUX 1kHz入力、R側出力電圧=2V、 0.00826%歪み。
                 L側出力電圧=2V、 0.00829%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E15. AUX 5kHz入力、R側出力電圧=2V、 0.00905%歪み。
                 L側出力電圧=2V、 0.00868%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E16. AUX 10kHz入力、R側出力電圧=2V、 0.01074%歪み。
                  L側出力電圧=2V、 0.01013%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E17. AUX 50kHz入力、R側出力電圧=1.9V、 0.0536%歪み。
                  L側出力電圧=1.9V、 0.0489%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=125kHz、右=500kHz。
            真空管AMPの組み合わせの為か、この下の周波数(30kHz)からフイルターが効いている。
E21. MM 50Hz入力、R側出力電圧=2V、 0.1020%歪み。
                 L側出力電圧=2V、 0.0999%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E22. MM 100Hz入力、R側出力電圧=2V、 0.0551%歪み。
                  L側出力電圧=2V、 0.0509%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E23. MM 500Hz入力、R側出力電圧=2V、 0.0813%歪み。
                  L側出力電圧=2V、 0.0781%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E24. MM 1kHz入力、R側出力電圧=2V、 0.0745%歪み。
                 L側出力電圧=2V、 0.0708%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E25. MM 5kHz入力、R側出力電圧=2V、 0.153%歪み。
                 L側出力電圧=2V、 0.156%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E26. MM 10kHz入力、R側出力電圧=2V、 0.1491%歪み。
                  L側出力電圧=2V、 0.166%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
F. 上位測定器による 調整・測定。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
F0. 下のオーディオアナライザーVP−7732Aで自動測定。  「電源電圧は50HZ 100V」
F11. 入出力特性測定(AUX入力)
        AUX入力端子へ150mV一定入力 VRはmax 平均で1.2V出力   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F12. 歪み率特性測定(AUX入力)
        AUX入力端子へ150mV一定入力 VRはmax  左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F13. 入出力特性測定(AUX入力) BASS & TREBLE 最大
        AUX入力端子へ150mV一定入力 VRはmax 左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F14. 入出力特性測定(AUX入力) BASS & TREBLE 最小
        AUX入力端子へ150mV一定入力 VRはmax 左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F15. 入出力特性測定(AUX入力) Filter ON
        AUX入力端子へ150mV一定入力 VRはmax 平均で1V出力   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F16. 入出力特性測定(AUX入力) LoudNess Max
        AUX入力端子へ150mV一定入力 VRはmax 左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F2. 入出力特性測定(MM入力)=PHONO−1
       MM入力 入力電圧=2mV一定入力 VRはmax   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
Y. ユーザー宅の設置状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
Y1. 設置状況、 全体を見る。
S.McIntosh C26 の仕様(マニアル・カタログより) 
型式 C29 ステレオプリアンプ
FREQUENCY RESPONSE +0 -0.5 dB 20 Hz to 20,000 Hz
DISTORTION Will not exceed 0.1% at rated output level, 20
Hz to 20,000 Hz
INPUT SENSITIVITY AND IMPEDANCE AUXILIARY, TUNER, TAPE 1, TAPE 2 0.25 volts
at 250,000 ohms
HUM AND NOISE AUXILIARY, TUNER, TAPE 1, and TAPE 2 85 dB
below rated output
PHONO 1, PHONO 2 74 dB below 10 millivolts
input, equivalent to less than 2 microvolts at
the input terminals
OUTPUT LEVEL AND IMPEDANCE MAIN OUTPUT 2.5 volts with rated input, 200
ohms source impedance, to operate into 47,-
000 ohms or greater
TAPE OUTPUT 0.25 volts from low level inputs,
200 ohms source impedance, to operate into
47,000 ohms or greater
CENTER CHANNEL OUTPUT (L + R) 2.5 volts
with rated input to both channels, 1,200 ohms
source impedance, to operate into 47,000
ohms or greater
A level control adjusts the CENTER CHANNEL
output from -6 dB to +6 dB with respect to
MAIN output
VOLTAGE AMPLIFICATION IN DECIBELS AUXILIARY, TUNER, TAPE 1 and TAPE 2
to MAIN OUTPUT 20 dB
to TAPE OUTPUT 0 dB
PHONO 1 and PHONO 2 (at 1,000 Hz)
to MAIN OUTPUT 62 dB
to TAPE OUTPUT 42 dB
BASS Separate 11 position rotary switches for each
channel. -20 dB to +16 dB at 20 Hz
TREBLE Separate 11 position rotary switches for each
channel. -20 dB to +20 dB at 20,000 Hz
LOUDNESS Flat response, or continuously variable loudness
equalization as volume level is reduced
BALANCE Natural balance at center position, attenuation
of left or right channel by rotating control
VOLUME Precision "tracked" at all listening levels. (0 to
-65 dB). Does not change stereo balance as loudness
is changed. The AC power ON/OFF switch is
coupled with this control
INPUT Six positions ?AUXILIARY, TAPE 1, TAPE 2,
TUNER, PHONO 1, and PHONO 2
MODE Seven positions ? Left channel only to both
speakers. Right channel only to both speakers,
Stereo Reverse, Stereo, Mono, L + R, L + R to
right speaker only, and L + R to left speaker only
TAPE MONITOR Two pushbutton switches. Either of two tape
recorders can be monitored by selecting the TAPE
1 pushbutton or TAPE 2 pushbutton. They are mechanically
interlocked to accept only one pushbutton
at the IN position at one time
LF FILTER (Rumble Filter) Flat or roll-off 6 dB per
down to 12 dB at 20 Hz
HF FILTER (Scratch Filter) Flat or roll-off 6 dB per octave above 6,000 Hz,
down 12 dB at 20,000 Hz
SPEAKER Main Switch the MAIN loudspeaker system
ON or OFF without affecting the performance
of REMOTE speakers.
Remote ? Switch the REMOTE loudspeaker
system ON or OFF without affecting the performance
of MAIN speakers.
HEADPHONE JACK The output of the power amplifiers must be
properly connected to the C 26 back panel for
program material to be available at the HEADPHONE
jack.
SECONDARY CONTROLS These controls are located behind the front
panel on top of the C 26. They are readily accessible
by depressing the PANLOC buttons and sliding
the C 26 forward on the PANLOC brackets.
CENTER CHANNEL LEVEL Top of chassis control to adjust the output level
of the left plus right program material at the CENTER
CHANNEL output on the back panel.
PHASE CONTROL Electronically reverse phase in the left channel
to correct "out of phase" program sources.
TRANSISTOR COMPLEMENT 18 silicon-planar transistors, and 3 silicon
diodes.
AC POWER OUTLETS 1 unswitched (Red)
4 switched
POWER REQUIREMENT 120 volts, 50/60 Hz, 15 watts
SIZE Front panel measures 16 inches wide (40.64
cm) by 5-7/16 inches high (13.81 cm). Chassis
measures 15 inches wide (38.1 cm) by 5 inches
high (12.7 cm) by 13 inches deep (33.02 cm),
including PANLOC shelf and back panel connectors.
Knob clearance required is 1? inches
(3.81 cm) in front of the mounting panel.
WEIGHT 18 pounds (8.16 kg) net, 33 pounds
(14.97 kg) in shipping carton.
価格 定価:550,000円(アメリカ合衆国 1972年発売)
                       C26-2a
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