McIntosh C34V 修理記録
MICROSEIKI SX−8000U ユーザー            2020/6/10持込  10/5完成
A. 修理前の状況
  • C-34V、マッキントッシュのプリアンプです。
    何度か片チャンネルしか音が出なくなって、その都度修理してもらっていましたが、
    今度も右チャンネルの音が出なくなりました。
    単なる修理だけでなく オーバーホールをして下さい。


B. 原因
  • 経年変化による劣化で少し歪み多し。

C. 修理状況
D. 使用部品
  • OP−AMP             5個。
    電解コンデンサ−         83個(ミューズ使用)。
    フイルムコンデンサー       24個。
    ランプ(麦球)            5個。
    リレー                1個。
    抵抗                 2本。
    半固定VR            4個。

E. 調整・測定

F. 上位測定器による 調整・測定

G. 修理費  155,000円   オーバーホール修理

Y. ユーザー宅の設置状況

S. McIntosh C34V の仕様(マニアル・カタログより)


A. 修理前の状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
A11. 点検中 前から見る
A12. 点検中、 前右から見る。
A13. 点検中 後から見る
A14. 点検中 電源コード取り付け部。
A15. 点検中 電源コード取り付け部。 3Pインレットに交換可能。木ケースのストッパが使用がやりずらいかも?
A16. 点検中、 後左から見る。
A17. 点検中、 正規輸入品の商標。
A21. 点検中、 上から見る
A22. 点検中 上蓋・シールドを取り、上から見る
A23. 点検中 上蓋・シールドを取り、上から見る。 Mode Selector SW。
A24. 点検中 上蓋・シールドを取り、上から見る。 ボリュームは接点復活材が使用されている。
A31. 点検中、 下前から見る。
A32. 点検中、 下前左から見る。
A33. 点検中、 下後から見る。
A34. 点検中、 下後右から見る。
A41. 点検中、 下から見る。
A42. 点検中 下蓋を取り、下から見る
A51. 点検中 交換するOP−AMP。 JRC・新日本無線(株)のロット買い(1000個)を使用。
A71. 点検中 電源ブロック電解コンデンサー比較。 左=交換する10000μ/50V、右=付いていた4700μ/35V。
C. 修理状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
C1. 修理中 前パネル・基板を取り去り修理中、上から見る。
C2. 修理中 前パネル・基板を取り去り修理中、下から見る。
C11. 修理前 メイン基板。
C12. 修理後 メイン基板。 電解コンデンサ−29個、半固定VR2個。
C13. 修理前 メイン基板裏。
C14. 修理(半田補正)後  メイン基板裏。 半田を全部やり直す。 フイルムコンデンサー2個追加。
C15. 完成メイン基板裏。 絶縁コーテング材を塗る。
C21. 修理前 PhonoPreAMP/SW基板。
C22. 修理後 PhonoPreAMP/SW基板。 電解コンデンサー8個交換。
C23. 修理前 PhonoPreAMP/SW基板裏。
C24. 修理(半田補正)後 PhonoPreAMP/SW基板裏。 半田を全部やり直す。
C25. 完成PhonoPreAMP/SW基板裏。 洗浄後+絶縁コーテング材を塗る。
C31. 修理前 HighLevelInput TapeOutSW−右基板。 左基板と異なりフイルムコンデンサー11個少ない。
C32. 修理後 HighLevelInput TapeOutSW−右基板。 電解コンデンサー10個交換。フイルムコンデンサー11個追加。
C33. 修理前 HighLevelInput TapeOutSW−右基板裏。
C34. 修理(半田補正)後 HighLevelInput TapeOutSW−右基板裏。 半田を全部やり直す。
C35. 完成HighLevelInput TapeOutSW−右基板裏。 洗浄後+絶縁コーテング材を塗る。
C41. 修理前 HighLevelInput TapeOutSW−左基板。
C42. 修理後 HighLevelInput TapeOutSW−左基板。 電解コンデンサー10個交換。
C43. 修理前 HighLevelInput TapeOutSW−左基板裏。
C44. 修理(半田補正)後 HighLevelInput TapeOutSW−左基板裏。 半田を全部やり直す。
C45. 完成HighLevelInput TapeOutSW−左基板裏。 洗浄後+絶縁コーテング材を塗る。
C51. 修理前 Equalizer基板
C52. 修理後 Equalizer。 電解コンデンサー8個、OP-AMP5個交換。
C53. 修理前 Equalizer基板裏
C54. 修理(半田補正)後 Equalizer基板裏。 半田を全部やり直す。
C55. 完成Equalizer基板裏 洗浄後+絶縁コーテング材を塗る
C61. 修理前 Loudness & Balance基板。
C62. 修理後 Loudness & Balance基板。 電解コンデンサー5個交換。
C63. 修理前 Loudness & Balance基板裏。
C64. 修理修理(半田補正)後 Loudness & Balance基板裏。 半田を全部やり直す。抵抗2個追加。
C65. 完成Loudness & Balance基板裏。 洗浄後+絶縁コーテング材を塗る。
C71. 修理前 Listen/Record Selectors基板
C72. 修理前 Listen/Record Selectors基板裏
C73. 修理修理(半田補正)後 Listen/Record Selectors基板裏。 半田を全部やり直す。
C74. 完成Listen/Record Selectors基板裏。 洗浄後+絶縁コーテング材を塗る。
C81. 修理前 Monitor AMP基板
C82. 修理後 Monitor AMP基板。 電解コンデンサ−11個、半固定VR2個交換。
C83. 修理前 Monitor AMP基板裏
C84. 修理修理(半田補正)後 Monitor AMP基板裏。 半田を全部やり直す。
C85. 完成Monito rAMP基板裏。 洗浄後絶縁コーテング材を塗る。
C91. 修理前 PushButton Indicate基板
C92. 修理前 PushButton Indicate基板裏
C93. 修理(半田補正)後 PushButton Indicate基板裏。 半田を全部やり直す。
C94. 完成PushButton Indicate基板裏 洗浄後+絶縁コーテング材を塗る
CA1. 修理前 電源投入リレー基板。
CA2. 修理後 電源投入リレー基板。 電解コンデンサー2個、リレー1個交換。
CA3. 修理前 電源投入リレー基板裏。リレーは1回路。
CA4. 修理(半田補正)後 電源投入リレー基板裏。 半田を全部やり直す。リレーは2回路。
CA5. 完成電源投入リレー基板裏。 洗浄後+絶縁コーテング材を塗る
CB1. 前面パネルを取り修理中。
CB2. 前面パネルを取り修理中。 左側パネル表示ランプ、経年劣化で真っ黒。
CB3. 前面パネルを取り修理中。 左側パネル表示ランプ3個交換後。
CB4. 修理中 前面パネルを取り修理中。 右側パネル表示ランプ、経年劣化で真っ黒。
CB5. 前面パネルを取り修理中。 右側パネル表示ランプ2個交換後。
CC1. 修理前 SW基板の電源SW。
CC2. 修理後 SW基板の電源SW、W接点にする。
CD1. 修理前 TAPE_3入出力ジャック端子半田
CD2. 修理(半田補正)後 TAPE_3入出力ジャック端子半田
CE1. 修理前  HeadPhonesジャック出力端子半田
CE2. 修理(半田補正)後  HeadPhonesジャック出力端子半田
CF1. 修理前 Top Cover Contorol基板。
CF2. 修理前 Top Cover Contorol基板裏。
CF3. 修理(半田補正)後 Top Cover Contorol基板裏。 半田を全部やり直す。
CF4. 完成Top Cover Contoro基板裏。 洗浄後+絶縁コーテング材を塗る。
CG1. 修理前 Mode Selector SW。
CG2. 修理(清掃)後 Mode Selector SW。
CH1. 修理中 メインVR分解清掃。 カシメ構造なのでこれまで。
CI1. 後パネルを外し、修理中。 
CJ1. 修理前 電源ケーブル挿入部。
CJ2. 修理(加工)中 電源ケーブル挿入部、3Pインレット取り付け穴を開ける所。
CJ3. 修理(加工)中 電源ケーブル挿入部、3Pインレット取り付け穴を開ける、ハンドツールなので時間がかかる。
CJ4. 修理後 3Pインレット取り付け。  FURUTECH FI-10(R) ロジウムメッキ
CJ5. 修理後 3Pインレット裏の配線。 アースはしっかりと取る。
CK. 交換部品
CL1. 修理前 上から見る
CL2. 修理後 上から見る
CL3. 修理前 下から見る
CL4. 修理後 下から見る
CL5. 完成 綺麗なお尻で帰ります!
E. 調整・測定。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
E0. 出力・歪み率測定・調整、「電源電圧は50HZ 100V」。
    「見方」。
   上段中 右側出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   上段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS8202(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段中 左側出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   下段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS6062(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段左端 オーディオ発振器 VP−7201A より50Hz〜100kHzの信号を出し(歪み率=約0.003%)、ATT+分配器を通し、AMPに入力。
          よって、ダイアル設定出力レベルより低くなります。測定機器の仕様や整備の様子はこちら、「VP−7723B」「VP−7201A」。 FFT画面の見方はこちら。
E11. CD 50Hz入力、R側出力電圧=2V、 0.00543%歪み。
                L側出力電圧=2V、 0.00612%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E12. CD 100Hz入力、R側出力電圧=2V、 0.00508%歪み。
                 L側出力電圧=2V、 0.00603%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E13. CD 500Hz入力、R側出力電圧=2V、 0.00528%歪み。
                 L側出力電圧=2V、 0.00636%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E14. CD 1kHz入力、R側出力電圧=2V、 0.00535%歪み。
                L側出力電圧=2V、 0.00626%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E15. CD 5kHz入力、R側出力電圧=2V、 0.00637%歪み。
                L側出力電圧=2V、 0.00734%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E16. CD 10kHz入力、R側出力電圧=2V、 0.00751%歪み。
                 L側出力電圧=2V、 0.00849%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E17. CD 50kHz入力、R側出力電圧=1.3V、 0.00660%歪み。
                 L側出力電圧=1.9V、 0.00625%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=125kHz、右=500kHz。
            真空管AMPの組み合わせの為か、この下の周波数(30kHz)からフイルターが効いている。
E18. CD 100kHz入力、R側出力電圧=0.6V、 0.0136%歪み。
                  L側出力電圧=0.6V、 0.016%歪み。
                   「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=125kHz、右=500kHz。
E21. MM 50Hz入力、R側出力電圧=2V、 0.0189%歪み。
                 L側出力電圧=2V、 0.01351%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E22. MM 100Hz入力、R側出力電圧=2V、 0.0299%歪み。
                  L側出力電圧=2V、 0.0337%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E23. MM 500Hz入力、R側出力電圧=2V、 0.0355%歪み。
                  L側出力電圧=2V、 0.0376%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E24. MM 1kHz入力、R側出力電圧=2V、 0.0364%歪み。
                 L側出力電圧=2V、 0.0295%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E25. MM 5kHz入力、R側出力電圧=2V、 0.0313%歪み。
                 L側出力電圧=2V、 0.0909%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E26. MM 10kHz入力、R側出力電圧=2V、 0.0219%歪み。
                  L側出力電圧=2V、 0.0553%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E27. MM 50kHz入力、R側出力電圧=2V、 0.1064%歪み。
                  L側出力電圧=2V、 0.262%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=125kHz、右=500kHz。
F. 上位測定器による 調整・測定。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
F0. 下のオーディオアナライザーVP−7732Aで自動測定。  「電源電圧は50HZ 100V」
F11. 入出力特性測定(CD入力)
        CD入力端子へ150mV一定入力 VRはmax 平均で1.7V出力   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F12. 歪み率特性測定(CD入力)
        CD入力端子へ150mV一定入力 VRはmax  左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F13. 入出力特性測定(CD入力) BASS(30Hz) & TREBLE(10kHz) 最大
        CD入力端子へ150mV一定入力 VRはmax 左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F14. 入出力特性測定(CD入力) BASS(30Hz) & TREBLE(10kHz) 最小
        CD入力端子へ150mV一定入力 VRはmax 左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F15. 入出力特性測定(CD入力) BASS(150Hz) & TREBLE(1500kHz) 最大
        CD入力端子へ150mV一定入力 VRはmax 左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F16. 入出力特性測定(CD入力) BASS(150Hz) & TREBLE(1500kHz) 最小
        CD入力端子へ150mV一定入力 VRはmax 左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F17. 入出力特性測定(CD入力) BASS(500kHz) 最大
        CD入力端子へ150mV一定入力 VRはmax 左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F18. 入出力特性測定(CD入力) BASS(500kHz) 最小
        CD入力端子へ150mV一定入力 VRはmax 左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F19. 入出力特性測定(CD入力) LF+HF Filter ON
        CD入力端子へ150mV一定入力 VRはmax 左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F1B. 入出力特性測定(CD入力) Loud ON
        CD入力端子へ150mV一定入力 VRはmax 左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F1C. 入出力特性測定(CD入力) EXpand最大
F1D. 入出力特性測定(CD入力) Compress最大
F2. 入出力特性測定(MM入力)=PHONO
       MM入力 入力電圧=2mV一定入力 VRはmax   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
Y. ユーザー宅の設置状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
Y1. 設置状況、 全体を見る。
S.McIntosh C34V の仕様(マニアル・カタログより) 
型式 AVコントロールセンター C34V
プリアンプ部
周波数特性 20Hz〜20kHz +0 -0.5dB
最大出力電圧 10V(20Hz〜20kHz)
全高調波歪率 0.01%以下(20Hz〜20kHz)
入力感度 Phono=2mV(2.5V出力時、IHF0.4mV)
ハイレベル=250mV(2.5V出力時、IHF50mV)
SN比 Phono=90dB以上(入力10mV、IHF84dB)
ハイレベル=100dB以上(2.5V出力時、IHF86dB)
最大許容入力 Phono=100mV
ハイレベル=10V
入力インピーダンス Phono=47kΩ、容量65pF
ハイレベル=50kΩ
イコライザー ±12dB(中心周波数=30Hz、150Hz、500Hz、1.5kHz、10kHz)
コンパンダー・レシオ 2=1圧縮〜1=2伸張
LF、HFフィルター 12dB/oct(ロール・オフ50Hz、7kHz)
ラウドネスコントロール 連続可変
モニターアンプ部
定格出力 20W+20W(8Ω、20Hz〜20kHz)
周波数特性 20Hz〜20kHz +0 -0.2dB
入力感度 750mV(27kΩ、IHF170mV)
SN比 100dB(IHF170mV)
総  合
ACアウトレット ターンテーブル連動(100W、緑)=1系統
パワースイッチ連動(黒)=3系統
パワースイッチ非連動(赤)=2系統
電源 AC100V、50Hz/60Hz
外形寸法 幅406x高さ138x奥行330mm
重量 11.8kg
価格 ¥680,000(1986年10月発売)
                       c34v-3f
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