QUAD 606. 4台目修理記録
平成28年4月5日到着   7月19日完成
注意 このAMPはアースラインが浮いています
    AMPのシャーシにSPの線(アース側)や入力のRCAプラグのアース側も接続してはいけません
    RL−SPのアース線も接続(共通)してもいけません
A. 修理前の状況
  • この度QUAD606の後期モデルをオークションで入手しました。
    QUAD606の後期型は、ケースの意匠や終段の パワトラ素子の違いはもとより、電源部に大型のトロイダルコアトランスを使用した全 く異 なったレイアウト等、殆ど別アンプだなと感じておりましたが、オークションで程度の 良さそうなアンプが出品されたので、現在使用中QUAD606のバックアップ機の意味も含めて 落札しました。
    出品者は、音出し等に特段の問題はないとのことでしたが、何せ30年以上前のアンプな ので、コンデンサなどの消耗部品は、既に限界状態かと思います。
    現在使用中QUAD606同様、今後も長く使用して行きたいので、各部のオーバーホールをお願 いしたいと考えます。


T.修理前点検測定

B. 原因

  • 電解コンデンサー劣化。
    OP−AMP劣化。

C. 修理状況
  • 電源ブロックコンデンサー交換。
    電解コンデンサー交換。
    OP−AMP交換。
    SP端をWBT SP端子に交換。
    RCA端子をWBT RCA端子に交換。
    半田補正作業。
    下足交換(止めネジ交換含む)。

D. 使用部品
  • 電源ブロックコンデンサー                          4本。
    電解コンデンサー                              14個。
    OP−AMP                                   2個。
    WBT SP端子 WBT−0730PL                 1組(定価で工賃込み)。
    WBT RCA端子 WBT−0201                  1組(定価で工賃込み)。
    下足                                     1組4個。
    抵抗                                        2個。
    フイルムコンデンサー                              2個。

E. 調整・測定

F. 修理費             107,200円  オーバーホール修理。

S. QUAD 606 の仕様(マニアル・カタログより)

A. 修理前の状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
A11. 点検中 前から見る。
A12. 点検中 前右から見る
A13. 点検中 後から見る
A14. 点検中 後左から見る
A15. 点検中 上から見る
A21. 点検中 下前から見る
A22. 点検中 下前左から見る
A23. 点検中 下後から見る
A24. 点検中 下後右から見る
A25. 点検中 下から見る。
A26. 点検中 輸入会社の商標。
A41. 点検中 上カバーを取り、上から見る。
A42. 点検中 ブロック電解コンデンサー。
A51. 点検中 RCA端子、WBT製に交換。 WBT RCA端子 WBT−0201 を選択。
A52. 点検中 SP端子、WBT製に交換。 WBT SP端子 WBT−0730PL を選択。
A53. 点検中 SP端子、WBT製に交換、SP線は横方向から差し込むのが良い。
A6. 点検中 下蓋の足、 減っていると、空気の対流が悪いので、交換したい(工賃込み1000円)。
A7. 点検中 電解コンデンサーの比較、左=付いていた物15000μ/63V、左=交換する物22000μ/63V。
T. 修理前点検測定。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
T1. 出力・歪み率測定
    「見方」。
   上段中 右側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   上段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS8202(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段中 左側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   下段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS6062(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段左端 オーディオ発振器 VP−7201A より50Hz〜100kHzの信号を出し(歪み率=約0.003%)、ATT+分配器を通し、AMPに入力。
          よって、ダイアル設定出力レベルより低くなります。測定機器の仕様や整備の様子はこちら、「VP−7723B」「VP−7201A」。 FFT画面の見方はこちら。
T2. 1kHz入力、R側SP出力電圧32V=128W出力、 3.56%歪み。
              L側SP出力電圧32V=128W出力、 4.07%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
T3. 10kHz入力、R側SP出力電圧32V=128W出力、 2.16%歪み。
               L側SP出力電圧32V=128W出力、 2.65%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
T4. フルパワーなので、24V高速フアンが全回転でクーリング。
C. 修理状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
C1. 修理中 基板を外したシャーシ
C11. 修理前 R側AMP基板。
C112. 修理中 R側AMP基板。 焼けたアース接続抵抗。 電源コードのアース線の回り込みで起こる。
C12. 修理後 R側AMP基板。 電解コンデンサー3個、抵抗1個、OP−AMP交換
C13. 修理中 AMP基板の取り付けネジ穴、 抵抗を移動し、ドライバーが貫通する様にする。
C14. 修理前 R側AMP基板裏
C15. 修理(半田補正)後 R側AMP基板裏 全半田やり直し
C16. 完成R側AMP基板裏  洗浄後防湿材を塗る
C21. 修理前 L側AMP基板
C212. 修理中 L側AMP基板。 焼けたアース接続抵抗。 電源コードのアース線の回り込みで起こる。
C22. 修理後 L側AMP基板。 電解コンデンサー3個、抵抗1個、OP−AMP交換
C23. 修理中 AMP基板の取り付けネジ穴、 抵抗を移動し、ドライバーが貫通する様にする。
C24. 修理前 L側AMP基板裏
C25. 修理(半田補正)後 L側AMP基板裏 全半田やり直し
C26. 完成L側AMP基板裏  洗浄後防湿材を塗る
C31. 修理前 電源基板
C32. 修理後 電源基板。 電解コンデンサー4個交換
C33. 修理中 電源基板。 AMP基板への配線コネクター、熱収縮チューブで絶縁・補強する。
C35. 修理前 電源基板裏
C36. 修理(半田補正)後 電源基板裏。 フイルムコンデンサー4個追加
C37. 完成電源基板裏 洗浄後防湿材を塗る
C41. 修理中 電源基板裏のトランス押さえ鉄板。 錆の様なものが発生?
C42. 修理後 電源基板裏のトランス押さえ鉄板。 上下共、軽く塗装をする。
C51. 修理前 端子パネル「SP出力端子・RCA入力端子」
C52. 修理(交換)後 端子パネル「SP出力端子・RCA入力端子」
                RCA端子をWBT RCA端子に交換、SP出力端子をWBT SP端子 WBT−0730PLに交換。 
C53. 修理前 端子パネル裏
C54. 修理(交換)後 端子パネル裏
C55. 修理中 入力ケーブル端末処理。 熱収縮チューブで絶縁・補強する。
C61. 修理前 電源表示LED基板
C62. 修理前 電源表示LED基板裏
C63. 修理(半田補正)後 電源表示LED基板裏
C64. 完成電源表示LED基板裏 洗浄後防湿材を塗る
C7. 修理(交換)後 下ケース足、 これで、空気の対流が良くなります
C8. 交換部品
C91. 修理前 下から見る
C92. 修理後 下から見る
C93. 完成、 後から見る
E. 測定・調整。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
E1. 出力・歪み率測定・調整
    「見方」。
   上段中 右側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   上段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS8202(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段中 左側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   下段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS6062(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段左端 オーディオ発振器 VP−7201A より50Hz〜100kHzの信号を出し(歪み率=約0.003%)、ATT+分配器を通し、AMPに入力。
          よって、ダイアル設定出力レベルより低くなります。測定機器の仕様や整備の様子はこちら、「VP−7723B」「VP−7201A」。 FFT画面の見方はこちら。
E21. 50Hz入力、R側SP出力電圧33V=136W出力、 0.0192%歪み。
              L側SP出力電圧33V=136W出力、 0.0108%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E22. 100Hz入力、R側SP出力電圧33V=136W出力、 0.0095%歪み。
               L側SP出力電圧33V=136W出力、 0.0098%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E23. 500Hz入力、R側SP出力電圧33V=136W出力、 0.0102歪み。
               L側SP出力電圧33V=136W出力、 0.0113%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E24. 1kHz入力、R側SP出力電圧33V=136W出力、 0.0108%歪み。
              L側SP出力電圧33V=136W出力、 0.0113%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E25. 5kHz入力、R側SP出力電圧34V=145W出力、 0.0216%歪み。
             L側SP出力電圧34V=145W出力、 0.0216%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E26. 10kHz入力、R側SP出力電圧33V=136W出力、 0.0293%歪み。
               L側SP出力電圧33V=136W出力、 0.0295%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E27. 20kHz入力、R側SP出力電圧33V=120W出力、 0.0254%歪み。
               L側SP出力電圧33V=120W出力、 0.0264%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=100kHz、右=500kHz。
E28. 50kHz入力、R側SP出力電圧25V=78W出力、 0.0176%歪み。
               L側SP出力電圧25V=78W出力、 0.0178%歪み。
               「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=100kHz、右=500kHz。
               このAMPの特色で、全く落ちない!
E3. フルパワーなので、24V高速フアンが全回転でクーリング。
E41. 24時間エージング中、 左=McIntosh MC2255. 5台目
S. QUAD 606 の仕様(マニアル・カタログより)
型式 ステレオパワーアンプ 606
両チャンネルを同時に駆動した場合の値です。
出力及び歪率 8Ω負荷、連続サイン波入力時、130Wまでのいかなる出力レベルにおいても
20Hz: 0.01%以下、1KHz: 0.01%以下、20KHz: 0.03%以下
周波数特性 20Hz-20KHz (-0.25dB),
13Hz-40KHz (-1.0dB)
パワーレスポンス 20Hz〜20kHz (−0.25dB)
入力感度 0.5Vrms(8Ω負荷、140W出力時)
クロストーク 100dB (100Hz), 85dB (1KHz), 65dB (10KHz)
SN比 105dB
電源入力 100V、50-60Hz。
最大消費電力 750W
ACアウトレット 本体の電源SWとは非連動、電力容量600W、又は6Aまで。
外形寸法 幅321×高さ133×奥行295.5mm。
重量 12kg
価格 28万円
                      qua606_41u
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